夢女子、推しに捕まる【梵天】 (ページ15)

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最推しに恥部公開ページ15

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「……」
『……』

気まず……気まずすぎる………

りんちゃんは紅茶を啜ってお外を見ていたのでとりあえず私も執筆を続けようとするものの

ぜんっぜん集中出来ない！目の前にご本人だよっ！？

マウスを持つ手がガタガタ震える

「なぁ」
『はいっ！！』

唐突に声をかけられるもんだからビビり散らかした

「……それ、見たい」

『えっ』

りんちゃん、何を言ってるの……？

「いい？」

は、は、は、とキモい声しか出なかった

カップを持ったまま私の方に移動してくるりんちゃん

なんで！？なんでなんでっ！？気持ち悪い言うてたやんけ！

ヤバい！緊張っ！！

りんちゃんはそのまま暫くパソコンに目を向け続ける

私は恥ずかしさのあまりその場から離れてカーテンにくるまっていた

見られてる……恥部を見られてる……※違います

どういう感情で見てるのりんちゃん………

無言の時間が続いた

暫くしてカチャ、とカップの音が聞こえる

読み終わったかな………？？

カーテンから顔を出すと流しにカップを置くりんちゃんの姿が

特にさっきと変わった様子はなかった

『……ど、どうですか……』

恐る恐る聞いてみる

「キモイ」

返ってきたのは予想通りの辛辣な言葉

『ですよね……』

とほほ……

やっぱ見せなきゃ良かった、ただ一段と引かれただけやん

「……でも、面白い」

『ほっ？？？』

まさかの一言

全身が固まる

「俺だって考えると吐き気するけど、話は普通に、うん」

少し頬を赤らめて首に手を置くりんちゃん

なに、なにちょっと照れてんの！？ギャンかわ！！

「兄貴が面白がる理由も、ココがお前を欲しがった理由もイマイチ分からなかったけど、納得したよ」

こほん、と1つ咳払いをしてソファに戻っていく

やっば…………尊……………

ダメよ、鼻血はダメ。耐えろ

『恐縮でっす…………』

不自然なほどカチカチな動きでりんちゃんの前に座りまた執筆を再開しようと試みるものの

「………これ、続きどうなんの？」

なんか興味持たれてるんだけど

(爆)

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