夢女子、推しに捕まる【梵天】 (ページ14)

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公式蘭ちゃんからの供給ページ14

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3つのカップ

灰谷兄弟とのティータイム

いいんですか？こんなに幸せで

「協力してやるよ、執筆。困ったことあれば聞きな」

『ほんとですか……！？』

おー、と言いながら書き途中の夢小説をつらつら読み進めてる蘭ちゃん

「マジ俺帰っていい？」
「だーめ。竜胆も聞こーぜ。ホントに面白いから」

ため息をついて紅茶をすするりんちゃん
私の触ったカップを使ってるだけでも興奮案件

りんちゃんも見てるのか……

ぐぬぬ………恥ずかしいけど……これは情報収集のチャンス！

『じゃあ、蘭さんは好きな女の子、どんな感じで口説きますか！相手は、か弱くて天然な子！』

今書いている夢主の人物像をとりあえず述べていく

「んー…」

お高そうなケーキもそこそこにメモ帳とペンを手に取る

さて、めちゃモテ蘭ちゃんの模範解答はいかに……！？

「別に言葉とか必要なくね？」

『ほぉ？』

言葉は必要ない……？つまりテレパシーか？

「口説いたとこで結局目的は身体なんだから押し倒せば全部一緒♡」

トン、と肩を押されてバランスを崩した

近くのソファに体を沈めると、上に重みが乗る

近かった
灰谷蘭の視界を占領してしまった

なるほど、蘭ちゃんは押し倒す、のか………

『ひゅーっ……………ﾌﾞｸﾌﾞｸﾌﾞｸﾌﾞｸ』

「ん、大丈夫か？」

公式からの供給はエグいて！！！

「おい、見苦しいぞ兄貴」

気絶しかけていた所を妨げたのはりんちゃんの声
そのたくましい腕によって蘭ちゃんの体がスっと離れていく

『り、竜胆さんっ……！』

助けてくれた、のかな……？？

「その顔でこっち見んな」

安定の蔑んだ視線を向けられて自分の口元がぐっしゃぐしゃになってることに気がつく

『はっ！！！』

灰谷兄弟の視界にこんな醜い自分が映るなんて！屈辱！！

「兄貴、時と場合を考えてよ」

「ごめんごめん、なんか面白くて」

面白いとかいう理由だけで人押し倒したりできるんすね、やっぱめちゃモテ蘭ちゃんはスケールが違ぇわ……

「俺殴らないで泡吹かせたの初めてだわー」

『光栄です(？)』

そしてどうやら私は初めてを奪ってしまったらしい

...♪

微妙な空気を断ったのはダースベイダーの曲

蘭ちゃんがポッケからケータイを取り出す

「あ、首領から電話きた。ちょっと外すね〜」

「えっ？」『えっ？』

それ着信音？癖つよ

……じゃなくて、え？

りんちゃんと二人きり？

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