検索窓
今日:2 hit、昨日:3 hit、合計:6,142 hit

非日常な出来事 40。 ページ8

滲む視界に白い天井。


今にもくっつきそうな重い瞼。



脳裏にあの日から焼き付いているあの女の顔。

貴「……………………夢、ね。」
ジリジリと胸が焼ける様な痛み。


少し意識がはっきりすると、疑問が1つ残った。


そういえば、ここは何処なんだろうか。

全体的に白を貴重とした部屋。
数台置かれているベッド。
ツンとする薬品の香り。
…………それに紛れる甘いお菓子の様な香りもするけれど。


まぁ。考えるに保健室、かな。

無意識に力が入る右手。
黒い影が自分の中で動くのが分かる。


保健室にはもう来たく無かったんだけとなぁ……

何て、自分にしかわからない心のしこりは残ってしまって。

『馬鹿だな…』と自分を貶す事しか出来ない自分に腹がたった。


昴side


瞳の携帯に1件の連絡が入り、俺たちは急いで保健室に向かった。




ドアを乱暴に開き、部屋へ入る。
Aは……と右往左往とすると、直ぐに見つかった。


大量の菓子を広げる机と、保健室のじじい。
そして__________


ニコニコと笑顔で次から次へと甘い物を口に運ぶAの姿だった。


数日振りに見た姿は、いつもと何も変わら無くて。

表情も 雰囲気も 動きの1つでさえも。



瞳「A!!!!」


瞳がそう呼ぶと、顔をこっちに向けて。
少し驚いた顔をして……

またふわり笑う。



貴「うあ、ひんはあ!!」

非日常な出来事 41。→←非日常な出来事 39。



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (13 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
21人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:いえい | 作成日時:2017年3月6日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。