にしはたぐらむ

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『 いってきまーす！』






元気よく家を出る。

いつもよりちょっと髪の毛も綺麗にして、
全ては大吾くんに可愛いって思ってもらうため！








… おはようって声掛けるぞ！









いつもより少し早く歩けば大吾くんに会えるはず。

ドキドキとワクワクが止まらない。







… あ、





… あの後ろ姿は、大吾くん。







"男は押しに弱いねん！"

" あざとく行けばOK！"

真鳥先輩と誠也を信じる！！









『 だ、大吾くん、おはよう…！』




思い切って声をかければ、




西「 …あ！Aちゃん！おはよ！」





ニコッと笑顔で返してくれた。





『 っあ、正門くんもおはよう！』

正「 俺の適当感やばいな 」

『 … あはは〜 』

西「 Aちゃんおるって珍しいな！」

『 あ、今日はちょっと早く家出たから… 』

西「 そうなんや！」







いつもキラキラしてるけど、朝だから余計にキラキラしてるよ〜〜可愛いよ〜〜うわあ〜〜







正「 ふふっ(笑)」

『 ちょ、正門くんなんで笑うん…… 』

正「 いや、なんとなく(笑)」

『 私見るとすぐ笑う！』

正「 ちょ、痛、叩くなって〜 」








正門くんってなんなんや！わからん！モテる理由はわかる！それしかわからん！







正「 いてっ、って大吾なんやねんっ 」

西「 足がちょっとぶつかってしもたぁ〜 」

正「 わざとやろ(笑)」

西「 Aちゃん！学校行こ！」

『 う、うん！』

正「 ったく〜(笑)」

西「 ばーか 」

正「 …って、やば！俺日直や！」







そんじゃ！と正門くんは走って行った。







え。急すぎ。







とりあえずやばい。え、2人きり？






心臓ばくばくなんやけど。









西「 おつやな〜 」

『 ほんとね(笑)』

西「 あ、Aちゃん、」

『 ん？』






頭をぽりぽりしながら俯く大吾くん、







西「 その〜、おはようって、嬉しかったなあ、って思って…… 」









顔を赤くしながらそう言った。









『 ！！！』

西「 うわぁ、はずかし…… 」







うわああ大吾くん顔真っ赤や、可愛い
って私も人のこと言ってられへんくらい赤いと思う。









『 …もっと、仲良くなりたくて』

西「 ……… なにそれ、めっちゃ嬉しい！！」

『 えへへ 』








真鳥先輩ありがとう。神。ほんま神。









西「 また、学校一緒に行こうな！」

『 うん！是非！』









大吾くん、好きが溢れます。

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