にしはたぐらむ

17 #正門 ページ18

正門side









「 ふぅ…間に合った」






あ、ちなみに日直ってのは本当の話。

大吾とAちゃんを2人きりにさせようとかそういうんじゃなくてな、

ほんまに忘れてた(笑)









でもまぁ、あの2人的にもよかったんちゃうかな、









桐「 どーしたん、ニヤニヤして！」

正「 えっ、ニヤニヤしてました？」








好きな子でも出来たか！って桐山先生(担任)言うけど、んー、半々？やな(笑)
いや、んー、俺には分からへん。








桐「 青春ってええなぁ 」

正「 先生だってまだ若いですよ 」

桐「 ちゃうねん！やっぱ高校生とは何かが全然ちゃうねん！」








恋はええ事やでー！って言いながら桐山先生は職員室へ戻って言った。









『 だ、大吾くん、おはよう…！』









って言った時のAちゃんの顔見れば一発でわかる、

ああ、この子大吾の事だいすきやんって、









『 っあ、正門くんもおはよう！ 』









いや俺はおまけかい(笑)

ほんま適当すぎる。出会ってそんな日も経ってないのにこの対応って(笑)









大吾と話すAちゃんは凄まじくキラキラしてて、思わず笑ってしまった









『 私見るとすぐ笑う！』









そう言って俺の肩を軽くぐーぱん。

俺、仲良くなったやん、ってちょっと優越感。









正「 ちょ、痛、叩くなって〜 」









大吾より近くにいれた気がして、嬉しいって思う。これ、好きって事？



… いや、違うよな。気になる？それも違う、な。









好きじゃない。気になる。わからない。








ただわかってるのは、
Aちゃんが大吾の事を好きってだけ。

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