【東京喰種】嫌いから始まる⇒恋。【霧嶋絢都】

嫌い⇒好き 33 ページ34

本をめくる音、コーヒーをすする音、カップを置く音



その三つの音しか響かない





……凄く空気が悪い!!


いや、悪いというか重い





貴方「(ﾁﾗｯ」←カネキの方を見る




カネキ「……(ﾊﾟﾗｯ」←無言で本をめくる




貴方「(ﾁﾗｯ」←アヤトの方を見る




アヤト「……」←無言で携帯を触る




貴方「…(ｽﾞｯ」←コーヒーを飲む





もういや……

一秒でも早くここから立ち去りたい




そう思った時だった




カネキ「…(ﾊﾟﾀﾝ」←本を読み終えた




カネキさんが本を読み終えたのか、本を閉じた




あ、よかった…
これでなにか話題が…



カネキ「(ｽｯ」←もう一冊出す




え……




カネキ「(ﾊﾟﾗｯ」←読み始める




もういやぁぁぁぁぁぁ!!!!



何で…何で本ばっかり読んでるの!?
何が楽しいの!?目と頭が疲れるだけじゃん!!


アヤトさんはアヤトさんでずっと携帯触ってるし…
これだから最近の若者は!!だから引きこもりとかニートが増えるんじゃない!!!!




貴方「……あの〜、何か話しません??」




そう言うと、カネキさんが顔をあげた




カネキ「…何を??」




な、何を…って言われても




貴方「あ、じゃあ好きな事とか」




アヤト「喧嘩」




カネキ「読書」




…うん、何となく分かってたけど




貴方「えーっと、じゃあ……嫌いな、事とか」




アヤト「平和ボケしてる20区の奴ら。弱い奴」




カネキ「僕の邪魔をする人」




それって嫌いな事じゃなくて、嫌いな人じゃん




貴方「親の事とか…??」




アヤト・カネキ「「ﾀﾋんでる」」




貴方「申し訳ございませんでした」

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