【東京喰種】嫌いから始まる⇒恋。【霧嶋絢都】

嫌い⇒好き 27 ページ28

貴方「はい!?何言ってるんですか!?」





アヤト「後服着るだけだし…」




だ、だからって…


と言いながらも入る私って…




私はなるべく見ないように後ろを向いていた





アヤト「終わったぞ」





私がパッと振り返ると、ズボンは履いているが…上には何も着ていないアヤトさんが…





貴方「だーかーらー!!服着て下さいって!!」





アヤト「男の裸なんか見ても何もねぇだろ」




そう言いながら頭をガシガシと乱暴に拭いた




貴方「あ、ちょっと…」




アヤト「あ??」




私はアヤトさんからタオルを取った




アヤト「おい、何すんだよ」




貴方「そんな乱暴に拭くからはねるんじゃないんですか??」




アヤト「…くせ毛だ馬鹿」




ムスッとして言ったアヤトさん




貴方「くせ毛でも、もう少しきちんと拭いたらマシになるんじゃないですか??」




そう言ってアヤトさんの頭を優しく拭いた




アヤト「あ、おい…やめろ」




「動かないで下さい」と言うとおとなしくなった




貴方「アヤトさん、髪の毛綺麗ですね……くせ毛なのに」




アヤト「それは誉めてんのか??けなしてんのか??」




貴方「嫌だなー。誉めてるんですよw」




そう言うと「あっそ」と言い、それ以外何も返してこなかった




私はアヤトさんの髪を拭きながら、ある事を思った




貴方「何か……お姉さんになったみたい」




アヤト「あぁ??」




貴方「アヤトさんの…お姉さんになった気分」




そう言うと、アヤトさんがギュッと拳を握りしめたような気がした


そして、突然立ち上がった




貴方「あ、アヤトさん??」




アヤトさんは私を睨み付け




アヤト「……意味わかんねぇ」




そう言って出ていってしまった




私を睨んだあの目……

凄く悲しそうに見えたのは、気のせいだろうか

嫌い⇒好き 28→←嫌い⇒好き 26

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す