【東京喰種】嫌いから始まる⇒恋。【霧嶋絢都】

嫌い⇒好き 10 ページ11

貴方「それにしても……」






私は周りを見渡した






貴方「どうすればいいんだろう…」





ポツンと一人残された私…


アヤトさんはどっか行っちゃうし…
下に降りたら多分ジューゾー、てか捜査官いるし…





私はその場に座り込んだ





貴方「あれ??」





私はふと自分の顔に手をやった





ない





貴方「マスク……どこやったんだろ」





私は必死で思い出す


ジューゾーに会った時は着けてた…

戦ってる時も着けてた…





ということは…





貴方「アヤトさんが飛んだ時か……」





はぁ、ついてないな…
こんなんじゃ捜査官の前にも出られないよ





どうしよう…と思っていると





「ん」と声がした
見上げてみると…





アヤト「これ、お前のだろ」





アヤトさんが私の落としたマスクを持っていた





貴方「え…これ、どこで??」





アヤト「さっきの場所。俺が持ち上げた時に落としただろ??」





「ありがとうございます」と言ってマスクを受けとる



もしかして…





貴方「マスク……取りに行ってくれたんですか??」





アヤト「…そうだけど??」





そう言うとプイッと向こうを向いてしまった



なんだ…
優しいんだ





貴方「あ、顔……見られてないかな!?」





持ち上げられた時に落としたんだったら…もしかしたら





アヤト「大丈夫だろ。だから早く飛んだんだよ」





アヤトさんはそう言ってくれた




私のために、してくれたんだ…






クソガキとか思ってごめんなさい。
私は心の中で謝った

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