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放送の音が ページ10

凛月side
りんねは暗くなるほどに元気が無く見えた。

吸血鬼なら、夜を好むのに。

外で寝るのが心配なのかな、と思う。

りんねは見た目でも、話し方も、

お嬢様らしさがあった。

本当に帰らないのか。

何があったのか。

不思議なくらいに気になる。


放送「夜に失礼します、月宮です。お忙しいところでしょうが、どうか人探しをお願いいたします」

突然、スピーカーが動き出し、放送された。

りんね「お父様……」

隣にいたりんねの頬が青ざめた。

放送「実は、うちの娘がが行方不明になりました。名前は月宮りんねです。」

凛月「りんね…?」

俺は思わず名前を呼んだ。

そのあとは言われた、“りんね“の特徴は

俺の知ってるりんねだった。

凛月「ねえ、りんね。」

俺が声をかけると、りんねは、

涙の溜まった瞳で俺を見上げた。

なんと言うのか、気になった。

りんね「あたし、帰らなきゃ、だめ?」

自分に尋ねたのだろうか。

りんね「ねえ、貴方はあたしを帰らせたいの?」

俺の瞳を同じような赤色の瞳が見つめた。

俺の気持ちは……

帰らせたく、なかった。

一緒にいるのが、楽しい、と思った。

だけど。

凛月「帰れば?探されてるじゃん」

どうしてこんなに素っ気なくいってしまったのだろう。

もうちょっと優しく言えないのかな。

また冷たくしてしまった。

りんねそうだよね…」

意外とあっさり頷いた。

もう少し考えたり、嫌がったりすると思ってた。

りんね「あたし、もっと一緒に居たかったな…。貴方といるの、凄く楽しかったよ…っ」

言いながら、りんねの瞳からは

冷たい雫が溢れ出していた。

吸血鬼の約束→←捜索放送お姫様を探して


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寝る子(プロフ) - にゃんこへ 久しぶりです、覚えてますか?シャルラとかミラとかの人です。気づいてくれるかなぁ……  小説、読んだよー! (2020年8月14日 13時) (レス) id: fadce6c5d6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:せいにゃん*すとろべりー | 作成日時:2018年8月13日 0時

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