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ryuto side
Aさんはあの日以来全然ご飯を食べない。
夜も眠れていないようで色白で綺麗な顔に
コンシーラーで隠しきれない黒いクマ。
作間『Aさんお疲れ様です。』
そう言ってAさんと会社で別れた後、
ゼリーを買いに行くのが俺の日課。
コンビニのゼリーは制覇したし
もっと美味しいものを食べさせてあげたい。
ピンポーン
A「作ちゃん?」
作間『そうです!いつもの持ってきました!』
A「もう、いいのに。
開けるからちょっと待ってて。」
部屋着姿のAさんが出てくる。
か、可愛い。
A「こんな格好でごめんね、上がってく?」
そんな格好のAさんと2人きりなんて
理性が保つかわかったもんじゃない。
作間『あ、いえ、ここで大丈夫です。
今日のはいつものと違って、駅前のケーキ屋で
買ってきました!りんごの手作りゼリーです。
すごい人気らしくてこの時間まで残ってるの
本当に珍しいらしいです!』
A「作ちゃん、いつも買ってきてくれて
ありがとう。でも殆ど食べれてなくて。」
作間『大丈夫です。でも今日のは自分の分も
買ってさっき僕も食べたんですけど、
本当に美味しかったので一口でもいいので
食べてみてくださいね!じゃあ僕はこれで。』
A「ありがとう、おやすみなさい。」
Aさん、食べてくれるかな。
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作者名:にゃんぽよ | 作成日時:2018年11月23日 21時