9.夢の続きが見たかった ページ9
彼、俺ではない俺に出会い、それから寝る度何度も夢やら精神世界とやらで会っていた。
数回彼を触手で刺した時があった。
だが、感覚はあったものの次の瞬間には何事も無かったかのようにそこに立っているのだ。
彼が言っていは殴ろうが刺そうが意味は無い、ということは本当だったって事だ。
俺がアイツに何をしようが余裕そうな顔をしてこちらを見ているから気晴らしにすらならない。
今日もまた鬱陶しい夜が始まる＿＿＿
◇◇◇
「遅かったね。」
「…。」
今日はしばらくAの相手をしていたので寝るのが遅かった。
しかし俺は知っている。彼はこちらの視界に入っている物をすべてそのまま見ることが出来る。
最初のも見てたのならもっと臆病で忠順な奴でいればよかったのに。
いや、あれを見てたからこんなに歪んでいるのか。
すると間もなくアイツが俺に話しかける。
「ちょっと最近思うことがあるんだ。」
いつもは彼が話しかけても殆ど相手にしなかった。
するだけ無駄だと思っていたから。
そして今日もそうするつもりだった。
「相変わらずそっけないなぁ、君の大切なAちゃんの事なんだけど＿＿＿」
俺は彼がAの名前を出した時、顔を顰めた。
アイツが彼女にも何か仕掛けるのじゃないかと思ってしまった。
そもそも大切なってなんだ。彼女は俺のそういうのではない。
「馴れ馴れしくAの名を呼ぶな。お前にそんな事言える筋合いは無い。」
俺は彼の胸ぐらを触手で掴んで言う。
「そんな怖い顔しないでよ。それで彼女について思ったんだけど…
＿＿＿あの子さ、僕の兄弟、ドリームにちょっと似てると思わない？」
彼がそう言った瞬間、俺は触手で彼を弾き飛ばした。
何故か?理由は単純だ。彼の発言に嫌気が差したから。それも相当。
「うーん、君って思ったよりも怒りっぽいね。
でも僕の話も聞いてよ。だってそうじゃない？
優しくて、純粋無垢で可愛らしい。
そして君、ナイトメアの事を一番に考えてくれる。」
…確かに彼の言っている事は間違っていない。
だがそれをアイツなんかと同じだと言われる事がどうしても見逃せなかった。
「なんだか最初の時よりも僕と似てきた気がする。
彼女こそが救世主なのかもね。」
一見ただの戯言でしかないみたいだったが、
彼が俺の体を奪いにくるかもしれないという事と同じ。
「今の所は身体を取り戻せるなんて早々思っていないけれど、今は一旦、Aちゃんと仲良くしててね。
その方が僕も安心出来る。」
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ゆきみ(プロフ) - 反応集から来ました…！メンタルではどうしようもないですもんね。無理はしないでください！最低限のマナーなどがないとあれ？舐められてる？って思っちゃいます…神作品を読ませていただいて本当にありがとうございました！ (2023年4月15日 18時) (
レス) id: f3d0772f96 (このIDを非表示/違反報告)
月神 - そういえば月神もオリキャラ (2022年12月16日 18時) (レス) id: 3430f917b4 (このIDを非表示/違反報告)
月神 - 大丈夫だよ!! (2022年12月14日 21時) (レス) id: 3430f917b4 (このIDを非表示/違反報告)
暇な人(プロフ) - 月神さん» 分かったよ〜...でも最近現実でやんないといけないことが立て込んでてちょっと遅くなるかも... (2022年12月14日 20時) (レス) id: 9497c032da (このIDを非表示/違反報告)
月神 - そっちが終わったらこっちお願いしまーす (2022年12月14日 19時) (レス) id: 3430f917b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：暇な人 | 作成日時：2022年11月12日 22時
