18.情 ページ18
『えっへへ〜、ナイトメアと少しでも長く過ごすために、頑張ったんだ！』
Aは笑顔で俺にそう言った。
それにしても、彼女がここまで早く起きたのははじめてかもしれない。
これも俺が心配だったからなのだろうか…。
「…そうか。A、ありがとな。」
『ぅえっ！？』
そんなに驚かなくてもいいだろう。
と言いたくなるほどに、俺が礼を言った事実に驚愕している。
しかし、彼女はとても嬉しそうだった。
『ふふ…こちらこそありがとう。ナイトメア。』
いや、コイツが今俺に感謝する事なんて無いのだが。
それから何故だか彼女は満足げにキッチンへ向かい口を開いた。
『それじゃあ！せっかく早く起きれたんだし、一緒に朝ご飯作ろうよ。
ほら、たまに夜ご飯とかも一緒に作るしさ〜！
それに、前は私が作るって言って断られちゃったし…一緒に作るんだったらいいでしょ?お願い!』
そのいかにも断りにくい顔をしながら言わないでほしい。
でもまあ、正直晩飯よりは全然簡単だし出来ないことも無いだろう。
「じゃあまあそれはいいとして…朝食のメニューは覚えているか?」
『もちろん！バターロールパンとサラダ、ハムと目玉焼き！』
彼女は指でグットサインをしながらそう答えたのだった。
◇◇◇
それから無事朝食を作り終えた。
はじめて料理を共にした時よりも随分とできる事が増えていた気がした。
自分が気が付いていないだけで、彼女は俺の思っている以上に成長していたのかもしれない。
それは、この前俺の事を考えて行動できていたのも…。
『よしっ!ほんと、ナイトメアが料理出来て助かってるよ〜！』
「まあ、タダ飯食わせてもらってるんだから感謝はされないとなぁ。」
『また人聞きの悪い言い方〜！』
彼女は頬を膨らませながらも、その後楽しそうに笑っていた。
『えへへ、にしても本当に良かった。最近元気なさそうだったから…』
そうだ。やっぱり彼女は気が付いていたのだ。
本当情けないことをしてしまったな俺は。
「…そうだな。そう思われていたかもしれないな。
だが、もう心配は無用だ。随分調子も戻ってきたし。」
ここで否定すれば、また彼女を心配させる事になる。
人も誰かに寄り添い過ぎて壊れる…だなんて奴もいるそうだし。
まさに、今俺に全てを捧げている彼女は
いつ足を外すか分からない綱渡りをしているのと同じなのだろうか…
そういえば、いつの間にか彼女に情を抱いていた。
未知の存在だからこそ、自分自身も知らないのだろう。
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ゆきみ(プロフ) - 反応集から来ました…！メンタルではどうしようもないですもんね。無理はしないでください！最低限のマナーなどがないとあれ？舐められてる？って思っちゃいます…神作品を読ませていただいて本当にありがとうございました！ (2023年4月15日 18時) (
レス) id: f3d0772f96 (このIDを非表示/違反報告)
月神 - そういえば月神もオリキャラ (2022年12月16日 18時) (レス) id: 3430f917b4 (このIDを非表示/違反報告)
月神 - 大丈夫だよ!! (2022年12月14日 21時) (レス) id: 3430f917b4 (このIDを非表示/違反報告)
暇な人(プロフ) - 月神さん» 分かったよ〜...でも最近現実でやんないといけないことが立て込んでてちょっと遅くなるかも... (2022年12月14日 20時) (レス) id: 9497c032da (このIDを非表示/違反報告)
月神 - そっちが終わったらこっちお願いしまーす (2022年12月14日 19時) (レス) id: 3430f917b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：暇な人 | 作成日時：2022年11月12日 22時
