【UndertaleAU】とある少女の日記帳。

梅雨。 ページ18

｢そーえば、最近雨が続くよね〜。｣
キラーがそう呟いた。
現在アジトの中にはキラー、ホラー、マーダー、そして私の4人。
他のメンバーは仕事に出ている。

そんな中外は大雨である。
こんな日は気分もどんよりとしてしまう...

｢俺は雨は嫌いだな。人も出歩かないし..｣
マーダーはソファーに寝っ転がりながらそういった。
理由が少し気になるが、怖いので聞くのはやめておいた。

｢えーっ?僕は結構好きなんだけど...
お前はただ人間狩りたいだけでしょ？｣
｢おいおい...人聞き悪い言い方をするじゃないか?｣
｢だって事実でしょ？｣

キラーが最初少し煽るようにそう言うと、
マーダーは少しイラッときたのか顔が引き攣りながら言葉を放っている。
その場はピリピリとした空気になっていた。

するとキラーは...
｢ねぇ、Aもそう思うよね？｣
唐突に私に話を振るキラー。


｢おいキラー、Aを巻き込むなよ。｣
これにはホラーも見過ごせなかった様でそう言っていた。

｢...。｣
暫く沈黙が続く。
私はゆっくり息を吸ってこう言った。
｢どうでもいいっ!｣

彼らはピタリと止まった。
そう、どうでもいいのだ。
そんなしょうもない事の喧嘩に私が入る意味は無い。

｢ちょっと何それ!?｣
キラーは勢いよく立ち上がってそう言った。
｢はぁ〜...Aの言う通りだろ、
そんな事で態々言い争いになってたらキリがないじゃないか。｣
ホラーは呆れた様にそう言う。

確かに私のさっきの発言は超ストレートだった。
しかしそれと同時に正論なのだ。
キラーはぐぬぬ...と言わんばかりの様子を見せていた。

その後夕方になり、他のメンバー達が帰ってきた。
｢どうした、今日もお前ら喧嘩したのか？
にしては随分部屋が綺麗だが...｣
ナイトメアはネガティブの雰囲気で察したのかそう言った。

...私がああ言わなかったらいなかったらもしかしたら部屋が
戦場になっていたのかもしれない。

初夏。→←敬語。

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