[カゲプロ カノ]あなたを愛して

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A「カノっ！！」

慌てて起き上がる。

A「熱は？大丈夫？」

カノ「Aの看病のお陰で、ほら！全然大丈夫だよ！」

笑いながら言うカノ。

A「・・・本当に？」

カノ「本当だって！信じてよ。」

でも、でもカノ・・・。

A「あたしに嘘吐いたじゃん。」

カノの様子がおかしいって言ったとき、カノは熱があるのに何でもないって言った。

部屋で倒れちゃうくらい熱があったのに、いつも通り笑ってた。

・・・欺いてた。

A「ねぇ。あたしには欺かないって、嘘吐かないって約束したじゃん。」

カノ「うん・・・。」

あたしから顔を逸らして俯いた。

カノ「ごめん・・・。」

A「嘘吐き・・・！カノの馬鹿っ！」

あたしはまた飛び出していた。








桜の木の下。

これでもう３回目。

本当、学習能力ないよなー。

自分で呆れちゃうよ。

もう桜は咲いてない。

なんだか、寂しい。

今思えば、カノはあたしに迷惑をかけたくなくて欺いてたのかも。

ちょっと考えればすぐわかるのに。

馬鹿はあたしだよ・・・。

どんな顔をして帰ればいいのかわからない。

カノに嫌われちゃったかもしれない。

嫌だ。怖い。

不安で涙が出てきた。

？「A・・・？」

ふと呼ばれた声に敏感に反応してしまう。

まだ覚えてた。

ずっと、聞きたかった声だ。

今は別にどうでもいいのだけれど。

それでも、あたしは顔を上げた。

A「シュウヤ・・・。」

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