[カゲプロ カノ]あなたを愛して

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シュウヤの頬に涙が伝った。

次の瞬間、辺りがまた光って、あたしたちは元いた公園に戻っていた。

カノ「A・・・。」

カノが心配そうにこちらに駆け寄って来たが、あたしはそれを制した。

もう一度強くシュウヤを抱きしめる。

A「ごめんねシュウヤ。もう一度謝らせて。あの頃あたしは、あなたのことが大好きだった。あなたしかいなかった。でもシュウヤと離れて気付いたの。世界はこんなにも広いんだって。」

未だ涙を流しているシュウヤから一歩離れる。

A「シュウヤも、あたしに囚われないで。もっと世界を見て。周りには、きっと素敵なことがたくさんある。」

笑ってそう言うと、シュウヤは困った顔をしながら、少しだけ笑い返した。

シュウヤ「A・・・。俺の方こそ、ごめん。そうだった。俺がAに依存していたんだった。それなのに、酷いことたくさんして・・・。」

カノ「まあもう終わったことだしね！そう謝んないの！」

ちょっとそれあたしの台詞！と笑うと、シュウヤもプッと吹き出した。

シュウヤ「カノ、Aをよろしく。」

カノ「もちろん！」

A「シュウヤ。今までありがとう。」

シュウヤ「お礼を言うのはこっちだよ。ねえ。まだ、好きでいてもいい？」

その問いに、カノの方を見ると偽りのない笑顔だったから、あたしは大きく頷いた。

セト「俺も忘れないでくださいっすよねー。」

A「はいはい。ありがとう。」

それで、4人で笑った。

あたしは幸せだと思う。

自分のことを好きでいてくれる人がいる。

自分のことを愛してくれる人がいる。

そして、心から愛している人がいる。

A「カノ。」

カノ「何？」

A「大好き！」

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