[カゲプロ カノ]あなたを愛して

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A「ねぇ・・・今日はカノの部屋に居てもいい？」

夜、ご飯を食べ終えたところであたしはカノに言った。

いろいろと不安だった。

シュウヤとのことを思い出しそうだったり。

カノのことを考えそうだったり。

そして、その考えが嫌な方向に行ってしまう気がした。

後は、今日あんなことがあって、怖くて一人じゃ寝れそうになかったから。

カノの温もりを感じていたい。

カノ「Aがそんなこと言うなんて珍しいね。もちろんいいよ！」

A「ありがとう。」

そう言ってその場を去ろうとしたとき。

カノに腕を掴まれた。

カノ「A・・・。」

A「何？」

そしてそのままぐいっと引き寄せられた。

カノが青ざめた顔をしている。

カノ「それって。」

あたしの服の首回りをカノが引っ張った。

丁度鎖骨のあたり、そこにはキスマークがあった。

A「そんな・・・っ。まさか。」

シュウヤだ。

カノが来る少し前。あのときだ。

カノ「あいつ・・・！！」

カノが唇を噛み締め言った。

そして、キスマの辺りを撫で回した。

カノ「これ、何時消えるかな。」

A「嫌だ・・・。早く消したい。早く消したい。」

あたしの身体にシュウヤが刻まれた。

それが、ものすごく嫌だった。

吐き気がする。

もう、嫌だ・・・。

カノを押し退けて、あたしはソレを手に取った。

嫌だ。早く消えて・・・。

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