たとえ私が壊れてしまっても……。 (ページ48)

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その11 ページ48

～白鳥宮～

作戦の準備のために白鳥宮に来たA。

来た……のはいいけど、簡単に入れさせてもらえるわけないよね。

でも、こんなとこで時間をかけてらんないし。とりあえず……。

貴「すみませーーーーーん！！！！！！！！」

大声で呼んだ。

門番はビクッとしてこちらを見た。

「こらっ！何をしている！この先はP4しか入れない白鳥宮だぞ！」

門番に取り押さえられるが、Aは抵抗する。

貴「大事なお話があるんです！離して下さい！」

そこに、グリーンヒルが来た。

グ「何事だ！……！ライトニング。以前の過ちを忘れたか！」

貴「無礼は承知です！ですが、レドモンド先輩とコール先輩の兄弟関係に関わる大事な話なんです！

今回またP4の皆様を不快にさせるなら退学でも構いません！！」

グ「……！いい心がけだ。

そこまで言うのであれば、いいだろう。」

貴「！ありがとうございます！！」

はっ……ちょろいな。

ブ「一体何があったんだ？……！ライトニング！グリーンヒル、どうしてこいつを中に入れた！」

貴「P4の皆様、無礼は承知です。ですが、レドモンド先輩とコール先輩の兄弟関係に関わる大事なお話なんです。」

レ「俺と……コールの？」

貴「はい。ファントムハイヴ君はコール先輩と第2美術室で話をします。それを聞いていただきたいのです。」

バ「じゃあ僕たちも第2美術室に行かなきゃいけないってこと？」

貴「その必要は…まあ、ありません。もしなにかあった場合にはグリーンヒル先輩とエドワード先輩に行ってもらいたいですが。」

レ「どうして行かなくていいんだ？美術室での会話なんて大声を出さない限り聞こえないだろう。」

貴「先輩。音というのは大きさではなく、振動で伝わるんですよ。」

そう言って第2美術室の方向から糸をもってくる。

貴「いわゆる、糸電話。ですね。」

糸をピンと張り、準備をする。

.

貴「では、レドモンド先輩。こちらへ。」

レドモンドを真ん中にある椅子に座るよう、声をかける。

すると、第2美術室での会話が聞こえてくる。