たとえ私が壊れてしまっても……。 (ページ47)

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続きページ47

どんどん中に入って行くと、さっきまで話している内容がわからなかったのが、だんだん鮮明になってきた。

？「1838年3月28日、大量出血により死亡。

備考特になし。」

そこにいたのは、すでに死んでいる人と、大きな鎌を持ったスーツ姿の男だった。

？「やっと終わったよ……早く報告書を出しに行かないと「あなた……だあれ？」……！？」

ー？？？sideー

突然声をかけてきたのは、人間の娘。

……ただの、人間。

貴「ねぇあなた、何者なの？もしかして、この人を殺したのって……。」

？「……いや、小生じゃないよ。それだけは言っておこう。それより、レディ。どうして小生が見えるんだい？」

貴「見える？

……もしかして、あなた、お化け？」

お、お化け？

？「小生をお化け呼ばわりとは、随分と口の達者なレディだねぇ……。( ^ω^ )ピキピキ」

貴「あら、たかが8才の女の子にその態度はないんじゃなくって？」

？「っ……。小生の正体は言えないよ。ましてや、お化けなんかではないからね。」

貴「ふーん。ま、いいわ。それなら、あなたの名前を教えて。」

？「小生はアンダーテイカーだよ。」

貴「……葬儀屋？正体は言わないって言ったくせに。」

ア「正確には”言えない”だけどね。ま、それとこれとは別さ。それで、レディ。君の名前は？」

貴「私？私は、クローディア •「お嬢様！！！」あ……。」

彼女が自己紹介をしている間に、彼女の連れが来た。

フ「お嬢様！離れないで下さいと言ったでしょう！っ……！これは……。」

いい身なりの男。お嬢様呼びということは、イイトコの娘か。

貴「あっ！この人は関係ないわ！この人は最初にコレを見つけて……。」

フ「……この人……？一体誰のことですか？」

貴「へっ……？」

そりゃそうだろう。死神は”普通の”人間には見えないのだから。

フ「それより、早く旦那様にお伝えしなくては……！帰りますよ、お嬢様。」

貴「ちょっ……っ！ファントムハイヴよ！！」

……おそらく、自己紹介の続きだろう。

クローディア •ファントムハイヴ。

ア「全く……やる事が増えたねぇ。」

誰に届く事もなく、銀髪の死神はポツリと呟いた。