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〔藤川〕
「い、今。よろしくなって言ったよな？な？」
こそりと緋山に囁けば、
胸の前で組んでいた腕を解き、
顎に手を当ててこそりと返す。
「あたしも聞いた。
しかも、はいって返してたわよね。」
―――思い返せば緊急オペだと言うのに、
いつもより静かなオペだった。
必要な言葉しか飛び交うことの無いオペ室。
正直、もっと慌しくなると思っていた俺は、
少し拍子抜けした。でも、ちらっと見えた手元は、
止まる事無く動いていて。血流も、心臓も、
止めていた時間は、今まで見たオペで一番短かった。
それに、オペが終わって胸を閉じようって時。
橘先生がAに、久々に見るなぁ、
なんて声掛けてたら、当の本人は顔上げただけで
針と糸要求してて。
「お前ら見てろよー、縫合、
綺麗にするんだよコイツは。ちょっと驚くと思うぞ？」
なんて、マスク越しでも分かる程、
橘先生がニヤニヤ笑うものだから
どんだけ凄いのか俺が見定めてやろう
なんて思ってた俺は馬鹿だ。
あんなに速くて、細かくて、
綺麗な縫合見たこと無い。
綺麗な縫合も、細かくて綺麗な縫合も
見たこと無い訳じゃない。俺だって、
白石も緋山も、藍沢も。他の医者だって
綺麗な縫合をする奴はいるだろう。
でも、速さを備えたあんなの、初めて見た。
あの藍沢だって驚いてた。
手元穴開くんじゃねーかってくらい見てたし。
ありゃー技術盗みてーなって目だった――――
「ねぇ、オペ中となんか雰囲気違うね、
A…先生？」
白石がぽつりと呟いた一言。
聞こえたかのようにAが振り向いた。
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うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になっています この作品はもう更新されないのでしょうか？ (2019年8月30日 9時) (
レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
再びこなみ - １７ 遥→はるか (2018年8月16日 9時) (携帯から) (レス) id: cb44cdb910 (このIDを非表示/違反報告)
こなみ - ８ 遥→はるか (2018年8月16日 9時) (携帯から) (レス) id: cb44cdb910 (このIDを非表示/違反報告)
東雲 昴流(プロフ) - さくらさん» コメントありがとうございます！ふと思い出して書き始めたので遅くなってしまうかと思いますが、頑張ります…！ (2018年7月28日 19時) (レス) id: ad54c4129e (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 続き楽しみにしております。 (2018年7月28日 17時) (レス) id: 15bef8530f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：東雲 昴流 | 作成日時：2017年8月18日 1時
