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〔A〕
「僕の父とAの父が
医学部からの知り合いだそうで、
よく纏めて預けられたりしてたんですよ。」
『まぁ…そう言う事、かな。』
かなりざっくり纏められてしまった気がするが
訂正するのも面倒で、仕方なしにお昼にしようと
ポケットから10秒でチャージ出来る携帯食を取り出す
「え、まさかそれだけじゃないよね…?」
ぱちり、と瞬きを一つ。
すると、隣から呆れたような声。
「これだけ、らしいですよ。」
こっちに戻ってきても癖が抜けない。
『あー…つい、いつもの癖で。』
「えっ、何それ毎日それだった訳?無理だわぁ…」
「
お弁当作ってくれるような金髪美女とかさぁ!」
『…え、っと。いや、』
どうしたものか、と考え始めた時
軽く溜息を吐いた颯馬がじと、と睨む。
「A、またか。」
あまりに居た堪れなくなって目線を逸らす。
『…別に、話すタイミングが…』
本当の事だ。面倒だったのもあるけれど。
付き合いの長いフェローくんは
完全に読めている様で深く溜息を吐く。
「あー、藤川先生…と恐らく他の先生も。
Aはこう見えて女性、ですから。」
かなりの沈黙が流れる―――
いやいや、一人くらい気づいていただろう
と目を向けると、あの藍沢先生ですら
驚いている様で、完全に固まっていた。
流石に申し訳なくなってきた。
『…すみません、?』
ざわめきが遠のく食堂に
名取の溜息がやけに大きく響いた
ある日の食堂
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うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になっています この作品はもう更新されないのでしょうか? (2019年8月30日 9時) (レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
再びこなみ - 17 遥→はるか (2018年8月16日 9時) (携帯から) (レス) id: cb44cdb910 (このIDを非表示/違反報告)
こなみ - 8 遥→はるか (2018年8月16日 9時) (携帯から) (レス) id: cb44cdb910 (このIDを非表示/違反報告)
東雲 昴流(プロフ) - さくらさん» コメントありがとうございます!ふと思い出して書き始めたので遅くなってしまうかと思いますが、頑張ります…! (2018年7月28日 19時) (レス) id: ad54c4129e (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 続き楽しみにしております。 (2018年7月28日 17時) (レス) id: 15bef8530f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:東雲 昴流 | 作成日時:2017年8月18日 1時