81 ページ14
最初にあの子、Aちゃんと会ったのは、とある日のお昼。
食堂でエーデュースちゃんたちとたまたま会った日で、リドルくんも1人みたいだったしってことで、みんなで食べることになった。
「すみません、お食事中に失礼します。
ユウくん、これ寮に忘れてたよ。」
彼女は綺麗な黒髪を靡かせて、最初に一礼をして。
第一印象は形容し難くて…わかりやすく言うならば、綺麗だった。
こんな子が俺より2個下なのかって感嘆した。
「どういたしまして。それじゃあ私は」
立ち去ろうとする彼女を、グリちゃんが思いついたように声を上げて引き止めた。
彼女は苦笑いをして「体調が悪かった。」と伝えた。
ひとつひとつの言葉、表情、動作。
それぞれが洗練されていて、やっぱりそれは形容し難く…綺麗だった。
「すみません、お待たせしました！」
「いやいや！まだ10分前だからセーフセーフっ！」
「先輩早いんですね。」
「うん、楽しみだったし、女の子待たせなくないしねっ！」
そんな彼女と、今日は、言ってしまえばデートだった。
集合より15分程前に着いてしまった俺は、“ちょっと早すぎたかな〜”なんて、暇つぶしにマジカメを流し見ながら思った。
まだ暫く来ないんだろうなという俺の予想は見事にハズレ。
彼女は集合10分前、俺が到着してから5分で来た。
聞けば、人を待たせるのが嫌なようで、基本的に自分が待つ方で在りたいらしい。
人の視界に入る部分だけじゃなくて、分かりづらい心まで綺麗なんだなぁ。
「それじゃっ、輝石の国にしゅっぱーつっ！」
鏡を通り抜けた彼女は瞳をキラキラと輝かせた。
それは年相応の顔で、“あ、こんな顔もするんだ”となんとなく嬉しくなった。
彼女の服装は、オリーブ色のシアーシャツにベージュのタンクトップ、黒のフレアパンツと、シンプルでお洒落だった。
この国の景色とAちゃん、最高にマジカメ映えじゃんっ！！
あとで写真アップしていいか確認して、ツーショとAちゃんだけの写真取らせてもらおっと。
「映えに映えまくってるオシャレなパンケーキ！
地元だから、穴場も知ってるし！きっと退屈しないと思うよ！
さっ、行こっか！」
「はい！」
初めての場所が既に楽しいのか、Aちゃんは嬉しそうに笑って返事をした。
それが俺は最っ高に嬉しい。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
ダイヤの兵士の独白。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 610人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ツイステ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
処刑人 - あの‼サキさん俺と一緒に佐藤さんの、ファンクラブ作りませんか!!! (2022年3月18日 21時) (
レス) id: 37fa50b5c3 (このIDを非表示/違反報告)
サキ(プロフ) - はぁ好き…やっぱこの話大好きです()どうして占ツクは1人1回しか評価を押せないのか…1日1回とかになりませんかね…いや1日1回でも足りませんけど( コメントは回数制限ないので何回も愛を叫びに来ますね！！！()佐藤ちゃんもこの作品も作者さんも大好き！！！！(( (2022年3月17日 19時) (レス) @page48 id: 98549c63dc (このIDを非表示/違反報告)
処刑人 - あの、俺・・・前・・火星って名前でやっていたのですが。火星だと気づきましたか？（・∀・）ﾆﾔﾆﾔ。 ブッチ先輩と俺もハグしてみたい・・・・！。 (2022年3月16日 19時) (レス) @page48 id: 37fa50b5c3 (このIDを非表示/違反報告)
処刑人 - 俺ね、バスケ部メンバーの中でもバイパー先輩が好きです。表がなくなったのにアルアジーム先輩を仕方なく世話してる感ね？も〜〜〜〜ね 所出てきてない寮わ一体・・・・。 (2022年3月12日 16時) (レス) @page43 id: 37fa50b5c3 (このIDを非表示/違反報告)
サキ(プロフ) - いやぁ佐藤ちゃんやっぱ好き〜〜〜…本当に噂の件は言ってる人達全員潰しに行きたいです()佐藤ちゃん一生推します…作者さんに感謝…こんな素敵な作品とキャラクターを生み出してくれてありがとうございます…！！作者さんも大好きです((( (2022年3月11日 10時) (レス) @page40 id: 98549c63dc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
