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第百九十六訓 ページ10

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月詠「…オイ、起きなんし。さっさとせんと今度は本物のクナイを叩き込むぞ」

坂田「…あり?生きてる」



勢いで思わず倒れ込んでしまったけれど胸に痛みは全くなく、声を掛けられ晴太くんも万事屋もみんな起き上がる。


刺さっていたクナイを見ると晴太くんの頭にくっついていたクナイと同じく先が吸盤になっており、結論から言って、この人は私達のことを助けてくれた。

百華の人がいなくなったタイミングで起こしてくれた辺り、それを物語っている。


生きてる余韻を噛み締める暇もなく「ついてこい」と言われたので黙ってついて行くと吉原の奥の方、大きなパイプの上に案内され「この中を通っていけ」と。



月詠「さっさとここから逃げろ。次来たら本当に殺す」

晴太「部下どもを引かせオイラ達を逃すために芝居をうったのか?百華の頭のアンタが…」

月詠「わっちは吉原の番人。吉原で騒ぎを起こす奴は消す」

晴太「悪いが消えることはできないしアンタらに消される覚えもない。オイラは母ちゃんに…日輪太夫に会いに来ただけだ」

月詠「だったら尚更帰るがいい。わっちにぬしらを逃がせと頼んだのは他でもない、その日輪じゃ」



「母ちゃんが!?」と驚きを隠せない晴太くんを横目に、彼女は尚説明を続ける。


簡潔に言うと吉原の楼主、鳳仙は晴太くんと日輪太夫が接触することで日輪太夫が吉原から逃げるかもしれないと怪訝しているのだそうだ。


八年前に赤子の晴太くんを連れ、逃げた時のように。



月詠「わっちが己が顔を傷つけ女を捨てたのは日輪を護るためじゃ。そして晴太…ぬしはその日輪が命を賭して護ろうとした存在」



吉原の女性達にとって日輪太夫は常夜を照らす太陽だったように、晴太くんも彼女にとっての太陽であり特別な存在だったのだろう。



月詠「わっちはぬしを死なせる訳にはいかぬ。帰れ…ぬしが死ねば日輪の今までの辛苦が水泡に帰す」

坂田「…過分な心遣い痛み入るがね、どうやらもう手遅れらしいぜ」



今まで黙っていたと思えば後ろを見てそう言い出した旦那。同じ方向を見てみれば、空などない地下のこの場所で番傘をさした男性がいた。



新八「あの傘は……夜兎!?」



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設定タグ:銀魂 , 原作沿い , 逆ハー   
作品ジャンル:アニメ
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凛音 - みんな春雨春雨言うからチャプチェ食べたくなってきた((( (2022年3月22日 15時) (レス) @page12 id: 7001d6b560 (このIDを非表示/違反報告)
柊ひな(プロフ) - なのはさん» 本当に更新しないですよね、、、いやすみません。亀でごめんなさい。続編ではもっと更新早くしますので、、! (2020年4月23日 0時) (レス) id: a37c2613c3 (このIDを非表示/違反報告)
なのは(プロフ) - 更新しないのですか?楽しみです! (2020年4月17日 0時) (レス) id: 122a982782 (このIDを非表示/違反報告)
柊ひな(プロフ) - ばるさん» わざわざご丁寧な説明ありがとうございます!登場してもちょろっとしか夜兎の皆さんが出ていないのでこれから出していけたらいいなあ…と思っております笑 (2020年3月31日 13時) (レス) id: a37c2613c3 (このIDを非表示/違反報告)
ばる - 確認したところ変わってしまっていますね(-_-;)これからはこちらのiDになると思います!こちらのiDからも変わらず応援していきますね!!遂に夜兎の登場(o_o)楽しみです!! (2019年11月29日 12時) (レス) id: b61d069a33 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:柊ひな | 作成日時:2019年10月23日 20時

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