第二百三十五訓 ページ49
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その後もなんやかんやあったが、なんやかんやあって、なんやかんや退院した私である。
あの後の事はなんやかんや解決(?)して、皆さんにはなんやかんや察してもらいたいと思う。
長いようで短かった、という言葉がピッタリな一週間の入院生活を終え、何故か迎えに来てくれていた総悟と一緒に久しぶりの屯所へと帰る。
「やっとみんなに会える…!」といった感動は無い。
ただ、病室に土方さんは最後の日まで仕事関係の物しか持って来てくれなかった為、かなり退屈ではあったから帰れるのは素直に嬉しい。
まだまだ入院生活の旦那には病室を去る間際「お先に失礼しまーす」と言っておいた。「バイトか」と返答があっただけでそれ以外は特になかったが、せめてこれ以上は看護師さんに叱られないよう祈っておこう。
「迎えに来るタイプじゃないよね?土方さんに頼まれた?」
沖田「…土方の命令なんて無視してサボってやろうと考えたりもしやしたが、」
「オイ」
沖田「その間にAさんが厄介事に首突っ込んで死なれちゃ後味悪ィんで」
「どんだけ危ない奴だと思われてんだ」
「流石に無い」と付け足せば「アリエール」と。だから上手くねーんだよ、生田斗真とそのファンに謝れ。
歩いてる途中ふと思ったのだが、総悟の言った"厄介事"という単語が引っかかる。総悟には吉原にいた事は伝えていない筈なのに。何故知ってるのだろう。
「…聞いたの?」
沖田「何も。つーか言われなくても轢かれた訳じゃねェ事くらい分かりまさァ」
「結構良い言い訳思いついたと思ったんだけど」
沖田「俺らのこと馬鹿にし過ぎでしょ」
「…君のような勘のいいガキは嫌いだよ」
沖田「うぜェ、その微妙に高いテンションがうぜェ」
「これ言ってみたかったセリフ第十八位なんだよね」
沖田「クソどうでもいい」
ポケットに手を突っ込んでスタスタと歩いてく総悟を早足で追いかけ、「怒ってんの?」と顔を覗きこんで聞いてみる。
「別に」とそっぽを向かれたが「悪かったよ」と一応謝っておいた。言ってみたかったセリフの事ではなく、一人で吉原に行ってきた事に対して。
思えば前に「こういうことする時は連れて行け」と言われていたような気がする、たった今思い出した。
「何も言わずに行ってごめんね」
沖田「…嫌いだわー」
「は?」
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凛音 - みんな春雨春雨言うからチャプチェ食べたくなってきた((( (2022年3月22日 15時) (レス) @page12 id: 7001d6b560 (このIDを非表示/違反報告)
柊ひな(プロフ) - なのはさん» 本当に更新しないですよね、、、いやすみません。亀でごめんなさい。続編ではもっと更新早くしますので、、! (2020年4月23日 0時) (レス) id: a37c2613c3 (このIDを非表示/違反報告)
なのは(プロフ) - 更新しないのですか?楽しみです! (2020年4月17日 0時) (レス) id: 122a982782 (このIDを非表示/違反報告)
柊ひな(プロフ) - ばるさん» わざわざご丁寧な説明ありがとうございます!登場してもちょろっとしか夜兎の皆さんが出ていないのでこれから出していけたらいいなあ…と思っております笑 (2020年3月31日 13時) (レス) id: a37c2613c3 (このIDを非表示/違反報告)
ばる - 確認したところ変わってしまっていますね(-_-;)これからはこちらのiDになると思います!こちらのiDからも変わらず応援していきますね!!遂に夜兎の登場(o_o)楽しみです!! (2019年11月29日 12時) (レス) id: b61d069a33 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:柊ひな | 作成日時:2019年10月23日 20時