【銀魂】今日もお江戸は平和です ５

第二百四訓 ページ18

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「裏切り者には死を、それが吉原の掟。アンタも吉原の番人とまで言われた女だ。その命をもってして最後の掟を護るがいい！！」



ふざけた空気から一変、静かだった百華の人が喋り出したと思ったら武器を持ち此方に向かって来た。

それを見計らい旦那が「遊女総出の総仕舞たァ男冥利に尽きるぜ」と軽口を叩きながら着物をはだけさせる。



坂田「んだが、こうも貧乳ばかりじゃ興も冷めるってもんだ。女はやっぱり、爆乳でござんしょ」



胸偽装をしていたその中には煙玉が入っており、それは旦那だけじゃなく新八くんと神楽ちゃんも同じ。それに月詠さんが咥えていた煙管で火を付ける。

その光景に一瞬戸惑う百華の人達にニヤッといやらしい笑顔を見せ、



坂田「さあ、楽しい大宴会(パーチー)の始まりだ」



そう言ったかと思うと、ドォンとという音と共に煙が辺りを充満する。これがかなりの威力で目眩しには丁度良く、煙に乗じて階段を上り一気に上まで行く。

と、ここまでは順調だったのだが前からも敵が新たに現れ、煙玉を使ってみるも余り意味はなく結局は乱闘になってしまった。



心配「ダメだー！！埒があかない！！幾らでもでてきます！！」

坂田「くそっ！こんなことしてる間に晴太が…！！」



そうこうしている内に煙も晴れ、階段下から敵がゾロゾロとやってくる。下にいる敵まで相手にするのは時間も限られている中で少々キツい。

打開案を考えつつ前へ前へと進んでいると、階段手前で月詠さんが足を止めた。



月詠「ここで暫く食い止める。先に行きなんし」

新八「月詠さん！！」

神楽「お前死ぬ気アルか」

月詠「部下の躾は頭がするさ」

坂田「……火種をよこせ」



新八くんと神楽ちゃんが声を掛ける中、止める事もなく旦那が目を向ける。「オメーと一緒にいなくなられちゃ煙玉が使えなくなるだろ」と。

もしかしたらこれが最後かもしれない。一服だけ吸わせてくれと月詠さんが言うも、さっさとよこせと旦那がそれを遮る。



新八「銀さん！ホントに置いてくつもりですか！！」

坂田「…そんなに吸いたきゃ戻ってこい。必ず戻って吸いにこい。さっさと戻って吸いにこねーとしゃぶり倒すからな」

月詠「……ぬしらも早くゆけ。何度も言わせるな、わっちが身命を賭して護るのは日輪のみ。ぬしら如きを護る為に捨てる命など持ち合わせておらん」



戸惑う二人を「早く行け」と促して、ひどく穏やかな表情で、そう彼女は言ったのだった。



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