第百三十七訓 ページ43
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「えらい別嬪さんが来たと思ったらなんでィAちゃんか。ヘヘッいらっしゃい。仕事はサボりかィ?」
「失礼な、今日は非番ですよ。お店の景気に貢献しようと思って」
「そりゃ嬉しいね。あ、旦那いらっしゃい」
無性にお団子が食べたくなり、今時珍しい団子しか売っていない魂平糖に来た。
本当はその向かいにあった
ここには何度か来たことがあり、始めの会話を聞くようにここのお父さんとは仲良くさせてもらってる。
余談だが、最近お父さんに俺の娘を嫁に貰ってくれと遠回しに頼まれる。別嬪とか言う割に私を男と勘違いする節穴の目を早く直せと遠回しに伝えるも、掛けている眼鏡の度数が上がっただけで何も変わっていない。
坂田「ムカつく顔で食いやがって、市民の税金で食う団子は美味しいですかコノヤロー」
「その税金もロクに払えん犯罪者予備軍には言われたくないですね。社員に渡す筈の給料で食う団子は美味しいですかコノヤロー」
坂田「お前の金で食うんだよコノヤロー」
「吐き出せよコノヤロー」
私の隣にドスッと座ったと思えば人の団子を無断で食べ始め、そんなことを言う旦那。敢えて触れなかったが、図々しさと最低度は今日も平常運転らしい。
旦那に団子をあげる程優しい人間ではないのでお金は旦那に払ってもらおうと思う。
「平日の真昼間から甘味処なんて、仕事は?」
坂田「ある訳ねーだろ」
「…心中お察しします」
坂田「察すな、つーかその顔やめろ。憐れむような顔をやめなさい!」
「あり、二人共知り合いですかィ」
私と旦那の話す声を聞き「これサービスね」と団子を追加でくれながらお父さんが聞いてきたので一応と返すと、意味ありげな顔をして小指を立てた。
「するってーとAちゃんは旦那のコレかい?ヘヘッ別嬪さん捕まえちゃって〜羨ましいねェ」
坂田「冗談は顔だけにしろよ親父。つーか俺にはサービスないの」
「どう考えても不釣り合いでしょ、旦那が私に。眼鏡買い替えた方がいいですよ」
坂田「オイ待て。聞き捨てならねーぞ、それは」
二人揃って否定するも、それが逆にそう思わせるのか顔をニヤニヤさせたままでいる。この手のノリになるとめんどくさくなる事は知っているので話を変えることにしよう。
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クローバー - タイトルの第が大になっていますよ (2022年10月23日 19時) (レス) @page25 id: f7867713b9 (このIDを非表示/違反報告)
柊ひな(プロフ) - ミクさん» 洒落にならない数々のミス申し訳ありません。一通り目を通し修正してきました。ココがまだおかしい、という箇所がありましたらお手数ですがまた教えて頂けると幸いです。すみません。 (2021年8月5日 20時) (レス) id: d757d08cdf (このIDを非表示/違反報告)
ミク - 時々、坂田「銀さんたぶらかして」みたいな感じになって最初の「の前の名前が違っていることがあります (2021年8月5日 13時) (レス) id: c0f1b840e0 (このIDを非表示/違反報告)
柊ひな(プロフ) - MEIさん» ありがとうございます!テスト、なんとか終わりました!!テストお疲れ様です!2週間以上も前ですけど(笑) (2019年6月7日 7時) (レス) id: bb6b3491df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:柊ひな | 作成日時:2019年5月12日 12時