【銀魂】今日もお江戸は平和です ３

第百二十八訓 ページ34

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土方「あん？厠の設備を一新してほしいだ？」

沖田「ええ、うちの隊員の隈無清蔵からの提言でして。せめて手洗いを蛇口式からセンサー式に変えてくれとの事でさァ」

「女子の方もお願いします」

土方「そんな無駄な事に使う金も時間もねーんだよ。厠掃除してる暇があんなら市中で攘夷浪士でも掃除してきな」



私が行っても意味がないと思ったが総悟より立場が上の私なら話を通してくれるだろうとの考えで私も土方さんのいる部屋に着いて行くことに。

そこまでしてあげる義理もないのだが、これで女子トイレも綺麗になるのなら願ってもないことだ。結局は断られてしまったが。



「…良かったね清蔵さん。金なら土方さんが自腹で出してくれるって。良い上司を持てた私達は幸せものだね」

沖田「今夜はその金で焼肉だな」

土方「別件で使う気満々じゃねーか！！俺はぜってェ出さねーぞ！！」



無理矢理にでも話を持っていけば「しゃあねーな…」と許可をくれるかと思ったのだがそう上手くはいかなかった。寧ろさっきよりも頑なとして首を縦に振ってはくれなさそうである。


頼んでみたものの、ぶっちゃけどうしてもセンサー式にしてくれないと死ぬ！という訳でもないし女子の厠は綺麗なのでこのままでも別に良い。男子がするなら女子もやって、くらいの感覚だった。


このままグズグズしていても何も変わらないと思った私が立ち去ろうとした時、先程からずっと頭を下げている清蔵さんが徐に話を切り出した。



「………失礼ですが副長。副長は用を足した後、お手を洗われになりますか？」

土方「あん？洗うけど」

「では何故お手をお洗いになるのですか。一体用を足す際、何で手が汚れるのですか」

土方「何でもクソも気分悪いだろ。手ェ洗わないと」

「誤魔化さないでいただきたい。もっと明確に、確実に、汚い何かに触れているでしょう」



「それは何ですか？」と、何に触り何が汚いのか答えろと有無を言わせぬようにまくし立てる清蔵さんに渋りながら「…何って…ナニだろ」と土方さんが答える。

それを聞いた途端、グワッと立ち上がり「そォォォです！！」と声を張り上げる清蔵さん。



「男はどうしたって用を足す時股にぶら下がる汚いナニに触れなければいけないワケでしょォ！！

つまり用を足した後、手を洗うという行為は…ナニに触ったことをリセットし明日を生きていくための重要な禊の儀式なワケでしょ！！」


「清蔵さんナニに恨みでもあんの？」



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