【銀魂】今日もお江戸は平和です ３

第百二十六訓 タマ菌篇 ページ32

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「汚ねーな、気分悪くなってきた」
「はァ〜今週一週間この汚ねー便器と顔合わせなきゃならねーのか、気が重いぜ」


「何で私が此処にいるのか二文字以内で答えて神山」

神山「はいっス！！そ…」

「アウト」

神山「ぶへッ！！」


「オイいつにも増してAさんの当たりが強いぞ」
「二文字て、鬼かよ」



汚い所を掃除すること程、気が乗らない掃除はない。まあ汚いから掃除をするんだけれども。

そもそも何故人は掃除というものを編み出したのだろうか。それはきっと誰しもがより良い環境で使っていきたいと思っているからだ。どうせなら綺麗な所で、人間の欲求を叶えようとした結果がこれである。


真選組には女中がいない。
その為、掃除も洗濯も料理も週番制となっている。


因みに今週の私の掃除場所は厠。女子が使う、厠だ。
女子トイレ。男子トイレでは決してない。つまり私は男が蔓延る男子トイレを掃除する必要は全くもってないということ。


それをあのドSが女子トイレの掃除が終わった頃を見計らい手伝わせに来たのだ。拒否権はなかった、貰えなかった。こう見えてドS野郎の上司やってます。



「何が嬉しくて手伝いに来なきゃいけないの？そーいうプレイ？楽しんでるの？女に男子トイレ掃除させて興奮してんの？『そこさっき俺が使った所じゃん！』とか思ってるの？汚らわしい、私に近づかないで」

「一息で言い切ったな」
「めっちゃ嫌なんだろうな」
「顔ずっと死んでるもんな」

「なァなァうっせーんだよ○チンが。口より手ェ動かせよ◯◯○○供が」

「Aさんが一番汚ないです」



何が嬉しくて女子トイレの数十倍も汚い所の掃除をせねばならないのだ。少し古い公園のトイレかそれ以上の汚さ。だから真選組は嫌われてんだよ。

男子トイレは私が使う所ではないし多少いい加減でも別に良いだろう。



「適当な所で切り上げて仕事戻ろーぜ」

「いけませんぞ！！」



怠そうな声を聞くと、声を張り上げ「清掃を如何に心得ておいでか」と。隊の再編成で新しく一番隊に入った隈無清蔵さんがブラシで便器を磨きながら喋り出す。

彼はキレイ好きなので変なスイッチを押してしまったのかもしれない。



「いいですか皆さん、自分で便器を舐めてもいいと思える程に磨くのです。各々、自分の便器を責任持って磨きなさい」



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