第百七訓 ページ13
山崎side
ミツバ殿の前ではAさんだけでなく沖田隊長も普段とのギャップが激しく、大変失礼だけどほんの少しだけ引きつつ、局長に理由を尋ねれば、幼い頃に両親を亡くした沖田隊長はミツバ殿が親代わりだったんだとか。
近藤「今日くらい良いだろ、男にはああいう鎧の紐解く場所が必要なんだ。特にアイツのように弱味を見せずに片意地張って生きてる奴ほどな」
山崎「……分かりました。今日の沖田さんは見なかったことにします。Aさんも中々凄かったですけど…」
綺麗な女性を前にするとテンションが上がるAさん(今現在お通ちゃんしか見た事がない)だが、ミツバ殿の前では少し違う気がする。勿論、ミツバ殿は十分綺麗な方で、そうじゃないと言っている訳ではない。
Aさんは綺麗な人の前ではデレデレするというよりは、シャキッとしてカッコよく見せようとすると思ったのだが、ミツバ殿の前では頰が緩み切っていた。
伊達に監察として働いていない。観察眼には優れてると思ってる。まァ俺からするとそう見えただけで、いつもデレデレしているのかもしれないが。
そう思ったら、「Aも同じようなモンだよ」と局長が少し複雑そうな顔をして答えてくれた。
近藤「ある事件に遭って家や両親をなくしてなァ、死にそうで彷徨ってた所をミツバ殿に拾われたんだ。
だからAにとってもミツバ殿は親代わりでもあったし、大切な姉なんだろうよ」
山崎「そうだったんですか…だからAさん、ミツバ殿の前であんな無理してたんですね」
風邪をこじらせたとミツバ殿の前では言っていた。マスクもしていたし、彼女は隠すことが上手いのでミツバ殿と何人かは騙せていたようだけど、前述したように、俺は観察眼には優れていると思ってる。
無理をしているのは見れば分かった。
近藤「ミツバ殿に心配掛けまいとしたんだろうな。人のことばっかな奴だよ、アイツは」
どうやらそれを分かっていたのは俺だけじゃなかったらしい。全て分かった上でいる局長は俺なんかよりずっと凄い。普段の行動で忘れそうになるが、この人は俺達のトップだった。改めて、尊敬する。
近藤「おしっ！じゃあ俺お妙さんの所行ってくるから！！トシには絶対言うなよ！！」
……格好つかないです、局長。
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クローバー - タイトルの第が大になっていますよ (2022年10月23日 19時) (
レス) @page25 id: f7867713b9 (このIDを非表示/違反報告)
柊ひな(プロフ) - ミクさん» 洒落にならない数々のミス申し訳ありません。一通り目を通し修正してきました。ココがまだおかしい、という箇所がありましたらお手数ですがまた教えて頂けると幸いです。すみません。 (2021年8月5日 20時) (レス) id: d757d08cdf (このIDを非表示/違反報告)
ミク - 時々、坂田「銀さんたぶらかして」みたいな感じになって最初の「の前の名前が違っていることがあります (2021年8月5日 13時) (レス) id: c0f1b840e0 (このIDを非表示/違反報告)
柊ひな(プロフ) - MEIさん» ありがとうございます！テスト、なんとか終わりました！！テストお疲れ様です！2週間以上も前ですけど(笑) (2019年6月7日 7時) (レス) id: bb6b3491df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柊ひな | 作成日時：2019年5月12日 12時
