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第百三十三訓 ページ39

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志村家から近藤さんを回収して来いと言われたのが今から約三十分程前。

素直に近藤さんが妙ちゃんから離れるとは思わなかった為バナナを買って来たのだが、買ってきた意味はなかった。



近藤「ハァ…お妙さんは俺みたいなケツ毛ボーボーのゴリラなんて好きじゃないのかな……」

「妙ちゃんは照れ屋ですからね。恥ずかしがってるだけですよ」



珍しいことに落ち込んでいるのだ。ので、壁にめり込んで泣いていた近藤さんを引っ張って襟を掴み、引きずって歩く今現在。

用がなくなったバナナは私が美味しく頂いている。左手に近藤さん(ゴリラ)、右手にバナナ。まるで動物園の飼育員さんにでもなったかのようだ。


一人で突っ走って勝手に落ち込むのは別に良いけれど、他人を巻き込むのだけは止めて欲しい。

成人を越した男性を片手で引きずるなんて乙女のすることじゃないだろう。体を鍛えたい訳じゃないのだ。そろそろ自分の足で歩いてもらわないと筋肉痛になってしまう。普通に、シンプルに、重い。重いのだ。



近藤「小栗旬とか吉沢亮みたいなカッコいい人が好きなんだろうなァ…俺みたいなゴリラなんて…グスッ」



…が、こんな落ち込んでいる人に対して文句を言える程、私は鬼じゃない。つーか言えない。重いから自分で歩けよゴリラ、なんて冷めたこと言えない。



「良いじゃないですか中村勘九郎。銀魂2で泣いてるシーンなんかリアル過ぎてビビりましたよ」

近藤「…そりゃァ原作がフル○ンだからって実写フル○ンで撮影した人だよ?でもさァ…」

「中村勘九郎も近藤さんも私はどっちも好きですよ」



このテンションの近藤さん程面倒臭いものはない。この場合は適当に煽てて調子に乗らせるのが1番手取り早い。多少のムカつきは我慢すれば上手くことが運ぶのだ。

近藤さん回収を私に押し付けた土方さんのタバコは帰った後全て切り刻んでおくと決め「……本当?」と鼻声で聞いてきた近藤さんに、笑顔付きで勿論と返す。



近藤「…じゃあ、菅田将暉と俺どっちがカッコいい?」

「柳楽優弥」

近藤「…………………ちょっと身投げしてくる」



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第百三十四訓→←第百三十二訓 タマ菌篇 終



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設定タグ:銀魂 , 原作沿い , 逆ハー   
作品ジャンル:アニメ
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クローバー - タイトルの第が大になっていますよ (2022年10月23日 19時) (レス) @page25 id: f7867713b9 (このIDを非表示/違反報告)
柊ひな(プロフ) - ミクさん» 洒落にならない数々のミス申し訳ありません。一通り目を通し修正してきました。ココがまだおかしい、という箇所がありましたらお手数ですがまた教えて頂けると幸いです。すみません。 (2021年8月5日 20時) (レス) id: d757d08cdf (このIDを非表示/違反報告)
ミク - 時々、坂田「銀さんたぶらかして」みたいな感じになって最初の「の前の名前が違っていることがあります (2021年8月5日 13時) (レス) id: c0f1b840e0 (このIDを非表示/違反報告)
柊ひな(プロフ) - MEIさん» ありがとうございます!テスト、なんとか終わりました!!テストお疲れ様です!2週間以上も前ですけど(笑) (2019年6月7日 7時) (レス) id: bb6b3491df (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:柊ひな | 作成日時:2019年5月12日 12時

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