第七十八訓 柳生篇 ページ31
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「キャアアアア!!土方はん!土方はんやわ!!」
「今日はあの
「キャアアア!!こっちの席に来て土方はん!!」
事情は後ほど説明するとして、私と土方さんはスナック『すまいる』に来ていた。
するとどうだ、店に入った途端にこれだ。土方さんに群がる女、女、女。別に私にも寄ってきてほしい訳じゃないが、この疎外感は否めない。
「流石、顔だけが取り柄の男は違いますね」
「見てねーで助けろ」
「とか言って嬉しいくせに。堅物でも所詮は男ですもんね。汚らわしいわー」
「なんで引いてんだよ!オイそんな目で見んな!!」
「んじゃ、邪魔者は帰ってまーす。土方はゆっくり楽しんで」
「今来たばっかだろーが!!戻ってこいアホ!!」
俗に言うハーレム状態な土方さんを置いて帰ろうとしたら「こちらへどうぞ」とボーイの人に席まで案内されたので、仕方なくついて行く。
案内された先にいたのは妙ちゃん。私たちを見つけるなり駆け寄って来てくれた。今日も安定の可愛さだ。
「あら、Aちゃんじゃない!わざわざこんなトコまでどうしたの?ゴリラなら今日は居ないわよ?」
「今日はゴリラじゃなくて妙ちゃんに話があって来たの。ね、土方さん」
笑顔で妙ちゃんに話し掛けながら土方さんに話を振る。私から話し出すのは少々気が引ける。取り敢えずどうぞ、と妙ちゃんに勧められ席に座って話すことに。
だが、中々本題に入れずに月9だか火サスだか近藤さんは火サスに出てくる死体顔だとかと話していたら、後から山崎たちがやって来て土下座しだした。
「「お妙さァァァん!!どうか局長の女房に…俺達の姐さんになってくだせェェ!!」」
「なんですかコレは。腰の低い恐喝?」
「…実はな、今近藤さんに縁談の話がきてる。最近のあの人はアンタにふられ続けて疲労し、性別がメスなら誰でもいいという限界まできている……恐らくこの話飲む」
先に来た私達よりも先に本題に入ったが、あのままだったらドラマの話だけで終わってしまいそうだったので良しとしよう。
近藤さんももう三十路近い。世間帯を考えろと幕府から来た直々の縁談なのだ。
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柊ひな(プロフ) - 桜さん» 面白い……!?そう言って頂けるとお世辞だとしてもとても嬉しいです!更新頻度がバラバラで申し訳ない限りなのですが、私の出来る範囲で頑張っていこうと思います!コメントありがとうございます! (2019年5月4日 0時) (レス) id: de18b107bf (このIDを非表示/違反報告)
桜 - コメント失礼します。初めて読まさせていただきましたが、すごく面白いです!更新頑張ってください! (2019年5月2日 18時) (レス) id: 7ff3846d52 (このIDを非表示/違反報告)
柊ひな(プロフ) - 折角お誘い下さったのに本当にごめんなさい!!!!!そんな私がこんな事を言うのはおこがましいと分かってはいるのですが、また別の機会に誘って下さると嬉しいです。長ったらしくてすいません。 (2019年4月27日 21時) (レス) id: 105b197957 (このIDを非表示/違反報告)
柊ひな(プロフ) - 軽く調べて見たのですが、まぃさん!素晴らしく可愛いですね!(見た目の清楚さが特に)だからこそド素人の私が書いてしまうとキャラ崩壊が半端じゃなく事故作品にしてしまう気がして、ミリアさんに迷惑をかけると思うんです… (2019年4月27日 21時) (レス) id: 105b197957 (このIDを非表示/違反報告)
柊ひな(プロフ) - お誘い下さりありがとうございます!銀魂恋愛合作!!是非ともご一緒にやらせて頂きたいのですが、私自身たくっちさんの動画を拝見した事がなく、名前なら知っているのですがご期待に添えるようにはできないと思います。 (2019年4月27日 21時) (レス) id: 105b197957 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:柊ひな | 作成日時:2019年4月17日 22時