【銀魂】今日もお江戸は平和です

第四十訓 ページ41

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「悪気はなかったんです…お金もなかったんです」



庭に植えてある木に逆さで吊るされている胡散臭い三人衆改め、万事屋三人衆。怪しいなとは思っていたけれど、まさか身内だったとは思いもしなかった。



「俺昔から霊とか見えるからさ〜、それを人の役に立てたくて。あっ、君の後ろにめちゃめちゃ怒ってるババアが見えるね」

「マジですかィ？きっと駄菓子屋のババアだ。アイスの当たりくじ何回も偽造して騙してたから怒ってんだ。どうしよう…」



もう正体がバレたというのに霊感があるような口振りをする旦那だが、総悟は全く動じていない。

というか、さらっと爆弾発言をした彼に警察のする行為ではないと咎めたいところだが、何も変わらないと思うので諦める。



「心配いらねーよ。俺たちを解放し水を与えてやれば全部水に流すってよ」

「そーか、わかりやした。じゃあコレ鼻から飲んでくだせェ」

「いだだだだだだ！！何コレ！なんか懐かしい感覚！！昔プールで溺れた時の感覚！！」

「プールか、最近行ってないな。神楽ちゃん神楽ちゃん、今度妙ちゃん誘って三人で行こうよ」



旦那の鼻にコーラを入れてる総悟の横で神楽ちゃんの頰をつんつん触る。逆さの為、前髪が重力で下がりおでこが見えているのだが、前髪がなくても大変可愛い。



「銀ちゃん、A…私頭爆発しそう、バーンって…
助けて！」

「オーイ！いたいけな少女が頭爆発するってよォ！！プール行く前に頭が逝きそうだってよォ！！」

「神楽ちゃんのほっぺすごい柔らかいね。うらやましいな」

「次回から『真選組血風帳』スタート！みんな絶対見てくれよな」

「あ、コレ僕ら殺されますね」



神楽ちゃんのほっぺって絶対柔らかいなと思ってたんだけど、やっぱりすごい柔らかい。大福を触ってるみたいな、なんていうんだろう。


…大福食べたくなってきた



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「オイ、トシ。そろそろ降ろしてやれよ。いい加減にしないと総悟がSに目覚めるぞ」

「アイツはサディスティック星からやってきた王子だぞ。もう手遅れだ」

「でもこのままじゃAまでSに目覚めるぞ。AまでSになったら俺、耐えられねーよ」

「アイツはサディスティック星の王子と一緒に暮らしてたんだぞ。才能はあったんだよ、目覚めたのが今だっただけだ」



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