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商店街との細かな調整を終え、小走りで会場に向かうともう既に紅月のパフォーマンスが始まっていた。


「ごめん、遅くなった
ってなにこれ」


急いでfineのメンバーの元へ向かうとメンバー2人ともう1人、等身大パネルになった英智があった。


「坊っちゃまの支えになると思いまして、私が作りました」

「弓弦って時々奇怪なこと考えるよね」


トントンと英智の等身大パネルに触れてみると思ったより頑丈にできていて、私に笑いを誘った。


「で、渉は?どこに行ったの?」

「恐らく、頭上かと」


私が弓弦に聞くと、弓弦は紳士的な振る舞いで空を指した。

頭上と言われ思わず上を向くと、大きな気球が空を漂っていた。


「渉!」


私が少し大きめの声で気球に呼びかけると気球から水色のロン毛が顔を出した。


「おや、やっといらっしゃったんですか?
待ちくたびれちゃうところでしたよ!」


そう言うと、気球から紐で繋がれた椅子が降りてきた。


「執事さん、手はず通りにお願いします!」


渉が弓弦にそう言うと弓弦は素早い手つきで桃李を椅子へと乗せた。
桃李は状況がまだ分かっておらず混乱していた。


「桃李をサポートするようにって言ったけど、こういうこと…」


渉の思惑を理解した私は呆れて頭を抱えた。

渉の行動は予想外だったが、今は初ステージで緊張している桃李の方が大事だ。


「桃李、アイドルとしての仕事はお客さんを笑顔にすること
でもその前に自分が精一杯の笑顔で楽しんで

fineの姫宮桃李として」


まだ混乱が隠せない桃李に私はそう言った。
桃李は私の言葉にわかったと小さな声で頷いた。


「では、愉快なショウタイムの始まりですよ〜!!!」

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設定タグ:あんスタ , 天祥院英智 , 斎宮宗   
作品ジャンル:アニメ
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chika(プロフ) - もち明太さん» コメントありがとうございます!渉との関係性がとても重要なのでそう言って頂けてとても嬉しいです…!更新頑張ります!見守っていてくださると嬉しいです (2021年6月9日 0時) (レス) id: f3305d13ec (このIDを非表示/違反報告)
もち明太(プロフ) - 初めまして、コメント失礼致します。好きすぎてびっくりしました…渉が…渉が好みすぎて……。ご無理のない範囲で更新頑張ってください(*^^*)応援しております (2021年6月7日 23時) (レス) id: c849447eb1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:chika | 作成日時:2020年10月24日 1時

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