珍しい弱音 ページ21
Aが眠っている間に辺りはもう暗くなっていた
A『んっ、あ、やば。ずっと寝てたのか』
Aはベッドから起き上がるとまだぼーっとする頭をスッキリさせるためにシャワーを浴びに行った
シャワーを浴び終わりAはタオルを肩から掛けてまだ濡れたままの髪を拭きながら窓の近くで外をぼんやり眺めていた
しばらくするとガチャっと誰かが入ってくる音がした
A『ジュダル...?帰ってたのね。傷は大丈夫だった?』
Aが問いかけるがジュダルは一向に返事をしなかった
不思議に思ったAは床を見つめてるジュダルに近づいた
A『どうしたの?傷痛む?』
するとジュダルはAを抱きしめた
A『...?服濡れちゃうよ?なんかあった?』
Aはいつもと違うジュダルの背中に腕を回した
ジ「あいつに俺の過去を見せられた。俺、もしあの時連れていかれなければほかのマギみたいに出来てたのかな」
A『ジュダル...?』
ジ「なーんてな!」
そう言ってジュダルは先程の表情とはうってかわって笑顔を見せた
するとAは自分からジュダルの腕を引いて抱きしめた
A『私の前では無理して笑わなくていいよ。ジュダルの気持ちは痛いほど分かる。だから私がずっと側にいるから』
ジ「A...」
ジュダルは今度はきつくAを抱きしめた
ジ「約束だからな、俺の前から居なくなるなよA」
A『約束する』
そうAがいうとジュダルはAを解放しまだ濡れている髪をタオルでワシャワシャと拭いた
ジ「ほら、髪濡れたままだと風邪ひくぞ」
A『ありがとジュダル笑』
Aは優しく微笑んだ
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作者名:エテ | 作成日時:2019年2月10日 21時