半妖のかぐや姫《ぬらりひょんの孫》第4章 (ページ36)

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第134夜-真昼の月- ページ36

《Aside》

一番知りたかったこと。

父や母は、私を愛してくれていたのか。

その答えがやっと聞けたのに。

最初で最後の言葉になるなんて。

紫苑『A…っ』

A『っいや…っぁ…っ』

私は兄さんの羽織りを掴み泣き崩れた。

お婆様も、奴良組の妖怪達も涙を流していた。

涙が止まらない。'愛してる'なんて別れる時に使わないで欲しかった。

リ『じじい、今すぐ三代目の座をよこせ。』

十六夜『っ！』

ぬら『リクオ…』

リ『力がいる…どんな手を使ってでも…

強くなんなきゃいけなくなった。

この敵は、俺が刃にかけなきゃなんねぇ…

俺は晴明を、絶対に許さない…！！』

ぬら『…リクオ、てめぇで全面きってぶつかる気か。』

リ『進ませてもらうぜ。止まんなよじじい…

A。』

リクオくんに名前を呼ばれて、私は泣き顔のままリクオくんの方を向いた。

そしてリクオくんは私に目線を合わせる様に膝をついた。

リ『A、これからの戦いでお前は晴明に確実に狙われる。

だから間違ってでも…死のうとするじゃねえぞ。』

A『え…』

リ『お前のことだ。自分がいなくなればなんて変な考え見つけそうだからな。

だがそんなことしても、残された家族はどうなる。

それに、母親だって悲しむぜ？』

A『っ！私…っわた…っ』

リクオくんは私を腕の中におさめた。

そして今度は、リクオくんの腕の中で泣き崩れた。

リ『俺が守る。何があっても、お前を守り抜く。

どんな奴に攫われても…絶対に助けに行く。

だからまた…俺を信じてくれ。』

A『っ…うん！』

ぬら『いつの間に男になったのかのぉ。』

十六夜『ひゅー…ニヤっ)カッコつけよって。』

雲母『何を楽しんでいる。はぁ…だが…』

十六夜『ん？なんじゃ雲母？』

雲母『奴良リクオなら、Aを任せられるかなと思っただけだ。

お前を鷹巳火に任せたようにな。』

十六夜『っ！…フっ)そうじゃな。』

京の町に朝日が昇り、闇の雲は晴れてきた。

私も涙を止め、母さんからの髪飾りを握りしめ空を見上げた。

空には、真昼の月が浮かんでいた。

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大分話進められました！！

書いておいて、親子のシーン泣いてしまいました( ´•̥_•̥` )

あぁぁぁぁこれからの展開どうしましょう！！！

早くラブシーンも書きたいし、オリジナルシーンも書きたいし！！！

ぬぉぉぉぉ(꒪ㅁ꒪)