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第102夜-複雑な乙女心?- ページ4

《Aside》


リ『遠野モンだ。』

A『遠野…

確か東北の方の多くの妖怪が生まれたとされる隠れ里よね?』


淡島『お!箱入り娘かと思ってたが、結構俺らのことも知ってるんだな!

俺は”あまのじゃく”の淡島だ!』

雨造『オイラーは”沼河童”の雨造。』


冷麗『私は”雪女”の冷麗。この子は”座敷童子”の紫よ。』

土彦『俺は”経立”の土彦。そして、こいつが”鎌鼬”のイタクだ。』


遠野妖怪は私に自己紹介してくれた。

'一人'を除いて。

というか、すごく視線を感じる。


イタク『…お前、半妖なのか。にしても匂いが特殊だな。』

A『えっと…赫奕って分かりますか?』


雨造『何ぃぃ!赫奕様なのか!』

淡島『ん?でも遠野に来た赫奕様は赤河童様の旧友なんだろ?

…あっ!てことは現代の赫奕が…!!』


雨造『そうだぜ!月夜に輝く金髪!!

正しく赫奕様だ!うわぁ本物!!』


雨造さんは私をまじまじと見ながらそう言う。

私は困り果ててたけど、助け舟を出してくれたのはリクオくんだ。

リクオくんは私の腕を引っ張り、またリクオくんの腕の中におさまった。


リ『おい。あんま困らすなよ。』

淡島『なんだなんだ〜リクオ焼いてるのか(笑!』


リ『ったく…そういや雲母は?一緒じゃないのか。』

A『うん。ちょっとね。』


そして私達は伏見稲荷の境内へと進んで行く。

まだ昼間だから普通に観光客もいて、もちろんリクオくん達の姿も見えていない。

なんか私だけ一人で会話してて悲しくなる。


淡島『こんな時間に女でいるなんて初めてだ!

動きにくくってしゃーねぇよ!!』

河童『淡島ってさ…便所ってどーしてんの?』

淡島『あ〜ん?男子便に決まってんだろ?オレは基本男だからな!!

リクオと一緒さ〜なぁ?』


そう言うと淡島さんはリクオくんを自分の方へ引き寄せた。

おかげでリクオくんの顔は淡島の胸に埋まっていて、なんかムカつく。


リ『っ…』

毛倡妓『氷麗には見せられない光景ね…てっ!』

A『イライラ…)

(何よリクオくん、顔赤くして…っ)』


一人イライラしていると、リクオくんは淡島さんから離れ私の側へ来た。


リ『っ?Aどうかしたか。』

A『…』

リ『いっ!『結!』った!』


私は思いっきりリクオくんの足を踏んだ。

そして顔面に結界をお見舞いした。
 

私はすたすたと進んで行った。

何イライラしてるんだろ…っ//





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作者名:りっちゃ | 作成日時:2020年5月28日 11時

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