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第120夜-覚悟ねぇ奴ぁすっこんでろ!!- ページ22

《Aside》


私達は二条城へ着いた。

ここに羽衣狐はいるんだ。


リ『A、大丈夫か?悪りぃな。全員分の傷を治させちまって。』

A『大丈夫よ。兄さんも手伝ってくれたし。

リクオくんは目の前の敵に集中して?』


『何じゃい、てめぇらぁぁぁ!!』


話していると門に立ち塞がった鬼妖怪。どうやら門番みたいね。


『弐條城東門々番ガイタロウ!』

『同じくガイジロウ!』


『おんどりゃ、ここをどこだと思っとんじゃい!!あぁぁぁん!』

『弐條城だぞ!死にてぇのか、くるぁぁあ!!』


怒鳴るなり鬼は、リクオくんを大きな金棒で殴る。

しかし、リクオくんの体は歪んだ。

鏡花水月だ。でも鬼達はその様子を笑っていた。


『ひゃっひゃっひゃっ!何じゃこいつは〜?』

『皮みてぇにベロンベロンになって消えちまったぁ!!』


リ『こっちだ。』


リクオくんはそう言うなり、鬼を蹴り、水の中に落とした。

その後は私が結界で囲み鬼は滅した。


そしてリクオくんは荒々しく城の門を開ける。

京妖怪は私達を見るなり騒ついている。


リ『よぉく聞け、京の魑魅魍魎ども!

俺達とてめぇらの大将とは、400年分の因縁ってぇ奴がごっそりついちまってるみぇだが…

この際、綺麗さっぱりとケジメをつけさせてもらいに来た!

邪魔する奴は、遠慮なく多々っ斬って三途の川ぁ見せてやるから、覚悟ねぇ奴ぁすっこんでろ!!』


A『っ///…』

秀元『ヒュウ♡かっこいい!Aちゃんもそう思ったやろ?』

A『えっ///!?いや、私は…っ///』


嘘です。今のリクオくんはすごくかっこよく見えてしまった。


ゆら『あんたら…(汗)こんな時までのんきな。』

A『なっ///別に私は…!』


秀元『ゆらちゃん一応もらってるで、畏の羽織り。』

ゆら『いるか!!…っ!『結!!』A!』

A『よそ見しない!…滅!!』


秀元『ぬらちゃんの孫!!この城のどこかに鵺ケ池っちゅーのがある!そこが羽衣狐の出産場所や!』

リ『鵺ケ池…?』


秀元『あんたなら辿りつけるやろ。ぬらりひょんの孫なら、な♡』

リ『おう!行くぞA!』

A『うん!』


城の外でさえもう妖気が溢れ出ている。

既に奴良組妖怪と京妖怪の闘いは行われている。

リクオくんの後を追い掛けて、橋まで辿り着き、そのまま門まで行く。









?『いかんな〜!!』


A『っ!!』





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作者名:りっちゃ | 作成日時:2020年5月28日 11時

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