第110夜-夢の中- ページ12
《リクオside》
山吹の花が舞い散る道。
そこに、長い黒髪の女の子がボクの前にいた。
?『なんじゃ、'孫'もいたのか。
決して'子'が成せぬ呪いをかけたはずじゃが…
そうか…また人と交わったのか…
口おしや…どこまでもよめぬ血よ…
ぬらりひょんの…孫か…
しかし決して狐の呪いは消えぬ。血は必ず絶えてもらう。
にくきぬらりひょんの血…』
鯉半『リクオ、逃げろおお!!』
お父さんがボクを庇って刃が刺さった。
鯉半『逃げろリクオ…逃げろ…闇から逃げろ…!!』
誰?
お父さんをさしたのは誰?
若菜『…(しくしく』
誰?お母さんをかなしませてるのは、誰。
お母さんを見ていると、背後に土蜘蛛が現れた。
リ『土蜘蛛ぉおおおおおっ!!』
ぬらりひょんの血を継ぐ者。
認識をずらして畏を断つ!!
届かない。
なんで。かわしてかわして懐に入りこむ。
刃をふりぬいても、こいつらには何も届かない。
リ『なんで届かないんだよ、なんで…なんでだ!!
…っぁ!!』
いつの間にか、目の前にはAの後ろ姿があった。
リ『A…A!!』
オレに気づいて、Aはオレの方を向いてくれた。
でも何処か悲しげな顔をしている。
オレは走ってAに手を伸ばす。
だが届かない。
Aは枯れた花の様に消えていく。
リ『ダメだA!!行くな…行くんじゃねぇぇぇ!!!』
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-鞍馬山-
夢から覚めると、昼の姿に戻っていて、側には牛鬼がいた。
リ『牛鬼…!ここは…どこだ?皆は?僕はどうなってしまったんだ。』
牛鬼『私が運んだ。』
リ『…』
牛鬼「どこへ行く。』
リ『土蜘蛛を倒しに行く!時間がないんだ!
Aと氷麗を助けに行かなきゃ!!』
牛鬼に背を向けて行こうとすると、背後から牛鬼の畏を感じた。
今まで感じたことなかった、牛鬼の本当の畏。
斬りかかってくる牛鬼の刀からかわすが、牛鬼はボクにかわしてどうすると言った。
牛鬼『リクオ、お前は遠野に行き、'自分'をより理解できたようだな。
だが、'ぬらりひょん'という妖の本質はそこまで…
畏を断ち、懐に入ることは可能。そこまでが能力。』
リ『え…どういう事…っ!』
するも牛鬼はまたボクに斬りかかってきた。
牛鬼『リクオ…
お前さここ数か月でたしかにつよくなった。
しかし京ではそれでは足りんのだ。』
リ『っ!』
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作者名:りっちゃ | 作成日時:2020年5月28日 11時