第216話 ページ27
私たちは執務室に戻り、自分たちの準備を進めつつ、ベニマルの報告を聞いていた。
「部隊は、ジュラの大森林の入口に展開させています。
避難民に扮した獣人戦士たちが、逃げるフリをしつつ敵をゲルドの罠へとおびき寄せ、一網打尽にします」
「かつて俺の故郷だった荒れ果てた大地。
今は滅びたオークの王国の跡地が、クレイマンの軍勢の墓地となるでしょう」
クレイマンの策謀で滅びた土地が、決戦の場所になるとは…
『因果とは不思議なものだな』
「ええ」
「敵の力量は完全に見切りましたからね。
勝利は確実です」
「まだ戦いが始まってもいないのに！？」
さすがベニマル、ものすごい自信だな…
「リムル様の覚醒によりユニークスキル『
『そりゃまたなかなかのチートだね…』
「まったく…」
「ふっ」「ふふ」
ベニマルと私たちとのやり取りに、ワルプルギスへの服の調整をしてくれているソウエイとシュナが微笑む。
というか、いつの間にやらソウエイのできることが増えてて驚いてるんだけど…
ほんと、なんでもありだなこのイケメン。
「ということで、1つ作戦を思いついたのですが」
「なんだ？」
「せっかくだから、霧の先にあると思われるクレイマンの城を落としてやろうかと思いまして」
『何がせっかくだよ、さすがに危険だ』
「大丈夫です。攻め込むのはハクロウ、やる気に満ちていますし…」
「お待ちくださいお兄様！」
おぉ、びっくりした。
シュナが私たちの前に割り込み、水晶を覗き込む。
「お、おう、どうしたシュナ」
「どうしたではありません。
クレイマンという魔王は、人を操る危険な力を持つそうではありませんか。
万が一ハクロウが操られでもしたら、」
「いや、ハクロウなら大丈夫「駄目です！」
シュナの迫力にベニマルが面食らう。
ベニマルがシュナにたじろいでるの、久しぶりに見たな。
「どうしてもと言うなら…私も参ります！」
「おいおい！」『何言ってるんだ！？』
シュナが攻め込む？クレイマンの城に！？
いやいやいや、駄目だろ！危ないし！！
「リムル様、A様、私に出撃許可をくださいませ！」
うーん、クレイマンが居ない間に城に攻め込むのは賛成だけど、やっぱりシュナを危険な場所に送り込みたくない…
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ぬこ(プロフ) - ラアヤさん» ほんとだ、すぐに直しますね！ このままじゃとんでもない意味になってしまいますね…笑 ご指摘ありがとうございます！ (2022年5月19日 0時) (
レス) id: 408e3ef2ce (このIDを非表示/違反報告)
ラアヤ - 206話のクレイマンに、愛に、になっています。会いにでは、ないでしょうか？ (2022年5月7日 1時) (レス) @page17 id: f2444fe42b (このIDを非表示/違反報告)
ぬこ(プロフ) - ツバメさん» リクありがとうございます！ 以前提案いただき、ワルプルギスにヴェルザードは参加させるつもりです。もう少し、お待ちください…！ (2021年11月19日 21時) (レス) id: 408e3ef2ce (このIDを非表示/違反報告)
ツバメ - 別空間に在るワルプルギスの会場からウェルザードがヴェルドラの気配を察知して呼ばれて来るのでは無く自分でも来そうな気がしますが別空間ですしでも魔王と夢主.リムル.ヴェルドラ.ウェルザードを合わせて自己紹介プラス色んな話を聞きたいです？ (2021年11月18日 23時) (レス) id: e61b67cd9c (このIDを非表示/違反報告)
ツバメ - ちょっとした難しいリクエストになってしまうのですがクレイマンとの決着後まだ少しワルプルが続くと思うのですがその際ギィがヴェルドラの事をウェルザードに伝えて会場にウェルザードとヴェルドラが揃って魔王中に彼等を入れる事は難しいですか？ (2021年11月18日 23時) (レス) @page8 id: e61b67cd9c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぬこ | 作成日時：2021年10月10日 10時
