第215話 ページ26
「お見事です、A様。実に美しい術式でした」
「はい、本当に。見惚れてしまいました」
「リムル、Aよ!やはり我が行って蹴散らそうか!?」
おいおい、前者2人は嬉しいがヴェルドラお前は駄目だよ…
「だぁーかーら!お前のことはワルプルギスが始まるまで秘密にしとくって言っただろ?
大暴れしたら、1発でバレてしまうだろうが!」
「クァーッハッハ!そうであったな、うっかりしておったぞ!」
「うっかりじゃねぇよ!
いいな?絶対に!余計なことは!!すんなよ!?」
そんなリムルの言葉を聞いても、ヴェルドラは高々に笑っている。
これ、ほんとにわかってんのかな…
そんなこんなで時は流れ…
翌日、ガゼルたちとエラルドたちはそれぞれ帰っていった
ヨウムたちも、ファルムスの国盗りに発つために街の入口へと来ていた。
「すぐに戻りますので、ご安心を」
「ゆっくりしてきていいぞー」
「…すぐに戻りますので、ご安心を」
ブレないな、ディアブロ…
ま、こいつなら本当に一瞬で終わらせて戻ってくるかな。
『ヨウム、しっかりな』
「おう!土産も楽しみにしててくれ、姉貴!」
『ああ!』
こうして彼らはファルムスへ向けて旅立った。
「さて、俺たちも準備をしないとな!」
『そうだね、ワルプルギスに向けて!』
私たちはまず、トレイニーさんをワルプルギスに連れていくための支度をした。
リムルがベレッタの聖魔核を参考に作った宝珠にトレイニーさんが魂ごと宿り、その聖なるエネルギーと同等のエネルギーを封入。
できあがった聖魔核をトレイニーさんの本体であったドライアスから作ったドールに組み込む。
すると…そのドールがトレイニーさんの肉体そのものとなり、彼女は実態のある存在になった。
「ありがとうございますリムル様。
ドリアスドールドライアドに進化できましたので、これで私もなんの懸念もなくラミリス様にお供することができます」
「これでトレイニーちゃんが自由に行動できるようになったってことね!
ジュラの森からも出られようになったってわけねっ!」
「ああ。
ワルプルギスの場所は特殊な空間に用意されるようだし…
もしかしたら、トレイニーさんが入ることができないかもしれないから、念の為にな」
「やったねトレイニーちゃん!」
「はい。ラミリス様」
ふふ、良かった。
これで従者の問題は万事解決かな。
今夜はついに魔王たちの宴、ワルプルギス。
やっとギィに、会えるんだ。
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ぬこ(プロフ) - ラアヤさん» ほんとだ、すぐに直しますね! このままじゃとんでもない意味になってしまいますね…笑 ご指摘ありがとうございます! (2022年5月19日 0時) (レス) id: 408e3ef2ce (このIDを非表示/違反報告)
ラアヤ - 206話のクレイマンに、愛に、になっています。会いにでは、ないでしょうか? (2022年5月7日 1時) (レス) @page17 id: f2444fe42b (このIDを非表示/違反報告)
ぬこ(プロフ) - ツバメさん» リクありがとうございます! 以前提案いただき、ワルプルギスにヴェルザードは参加させるつもりです。もう少し、お待ちください…! (2021年11月19日 21時) (レス) id: 408e3ef2ce (このIDを非表示/違反報告)
ツバメ - 別空間に在るワルプルギスの会場からウェルザードがヴェルドラの気配を察知して呼ばれて来るのでは無く自分でも来そうな気がしますが別空間ですしでも魔王と夢主.リムル.ヴェルドラ.ウェルザードを合わせて自己紹介プラス色んな話を聞きたいです? (2021年11月18日 23時) (レス) id: e61b67cd9c (このIDを非表示/違反報告)
ツバメ - ちょっとした難しいリクエストになってしまうのですがクレイマンとの決着後まだ少しワルプルが続くと思うのですがその際ギィがヴェルドラの事をウェルザードに伝えて会場にウェルザードとヴェルドラが揃って魔王中に彼等を入れる事は難しいですか? (2021年11月18日 23時) (レス) @page8 id: e61b67cd9c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぬこ | 作成日時:2021年10月10日 10時