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第237話 ページ48

何あれ、めっちゃ見た目が独特というか、不思議というか…正直キモい。

さっきのドールといい、腕が多ければ強いとでも思っているのだろうか。


「そうか、そうだなぁ、そうだったよ!
魔王、私は魔王なのだ。だから戦い方にこだわり、上品に優雅に敵を葬ってきた。
だがもういい!もういいのだ。こんな気持ち、久しく忘れていた…!
貴様は、この手で、捻り潰してやるぞ!!」


そう叫ぶと、クレイマンは具現化させた仮面を身につけた。


「ほぅ、少しはマシになったみたいですね。感心しました。
魔王リムル様の近衛秘書シオン、あなたの相手を致しましょう!」

「魔王、いや、クレイジーピエロクレイマン!
殺してやるぞ、魔人シオン!!」


クレイマンがシオンに攻撃を仕掛ける。

が、彼女らの実力差は火を見るよりも明らかで、シオンが一方的に攻撃を加えている状態になっている。


「勝負あったな」

『心配なんて、要らなかったね』


まだ呻き、喚いているクレイマンにシオンが剛力丸を突きつける。


「リムル様、A様、トドメをさしてもよろしいですか」

「く、くそっミリム、ミリムは何をしている、そんなやつ、さっさと倒して…」


その言葉は、最後まで続くことは無かった。

ミリムとヴェルドラの戦いを見たクレイマンが、すっかりビビってしまったようだ。


「何者だ、な、何なのだ、あの桁外れの力はぁ!!」

「俺たちの友達だ」

『暴風竜、ヴェルドラだよ』


うん、あの戦いはなかなか…言葉にならない凄さだよな。
軽く引きそうなくらいだ。


「フ、フレイ!何をしているのです、手を貸しなさい!!」


彼は結界の外にいる魔王フレイへと声を荒らげた。


「あら、悪いわねクレイマン。
この結界は、ギィが認めないと通れないのよ。
生憎、私はそちらのお嬢さんのように無理やり通れるほどの力も無いし。
本当に残念だわ」


そう言い、彼女は私にふわりと微笑む。

美人の微笑みは死人が出るぞ、おい。


「チッ、ミリム、ミリムよ!私の命令に従い、スタンピードしなさい!この場にいる者全員を殺し尽くすのです!!」


こいつ、何言ってるんだ?ミリムは操られてないだろう。

あ、気づいてないんだっけか。


「……なんでそんなことをする必要があるのだ??」


ふふ、あぁ。いつも通りのミリムだ。

術にかかっていないことは博識之王(マルコシアス)のおかげでわかっていたけれど、こうしていつものテンションのミリムを見ると安心するな。

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ぬこ(プロフ) - ラアヤさん» ほんとだ、すぐに直しますね! このままじゃとんでもない意味になってしまいますね…笑 ご指摘ありがとうございます! (2022年5月19日 0時) (レス) id: 408e3ef2ce (このIDを非表示/違反報告)
ラアヤ - 206話のクレイマンに、愛に、になっています。会いにでは、ないでしょうか? (2022年5月7日 1時) (レス) @page17 id: f2444fe42b (このIDを非表示/違反報告)
ぬこ(プロフ) - ツバメさん» リクありがとうございます! 以前提案いただき、ワルプルギスにヴェルザードは参加させるつもりです。もう少し、お待ちください…! (2021年11月19日 21時) (レス) id: 408e3ef2ce (このIDを非表示/違反報告)
ツバメ - 別空間に在るワルプルギスの会場からウェルザードがヴェルドラの気配を察知して呼ばれて来るのでは無く自分でも来そうな気がしますが別空間ですしでも魔王と夢主.リムル.ヴェルドラ.ウェルザードを合わせて自己紹介プラス色んな話を聞きたいです? (2021年11月18日 23時) (レス) id: e61b67cd9c (このIDを非表示/違反報告)
ツバメ - ちょっとした難しいリクエストになってしまうのですがクレイマンとの決着後まだ少しワルプルが続くと思うのですがその際ギィがヴェルドラの事をウェルザードに伝えて会場にウェルザードとヴェルドラが揃って魔王中に彼等を入れる事は難しいですか? (2021年11月18日 23時) (レス) @page8 id: e61b67cd9c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぬこ | 作成日時:2021年10月10日 10時

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