第204話 ページ15
「クレイマンの軍勢は2日もあればユーラザニアに到達すると思われます。」
「くそっ、今から戻っても間に合わねぇ…！」
「後手に回ってしまったか…！クレイマンめ…」
『思った以上にずる賢いやつだね。
3日後の夜がワルプルギスだというのも想定内だと思う』
「ほかの魔王からの干渉を受けずに虐殺を完了させるつもりだな」
宴会の場だったはずのここには、思い空気が流れている。
なぁ
もし、獣王国ユーラザニアに残っている者たちが皆殺しにされてしまったら、クレイマンは覚醒するか？
《解。効率は悪くても、大量の魂を獲得するものと思われます。
成功率は78%です》
リムルや私のときよりもはるかに高いな。
絶対に断固阻止する。
『ユーラザニアに残っている民は顔も名も知らぬ者たちだけど、私たちと友誼を結んでいる。
だからこそ、遠慮なく介入させてもらうよ。
あちらに滞在した際の恩もあるしな。』
「っ、A様…！」
三獣士が頭を下げる。
ユーラザニアはカリオンの国。
彼の安否すら分からなくとも、国は私が必ず守る。
「よし、ベニマル」
「はっ」
私とリムルは互いに軽く目配せし、指示を出した。
「『阻止しろ』」
「ああ、任せろ！…じゃなくて、お任せを」
こうして私たちは、クレイマンの目論見を阻止する作戦を検討したのだが…
「うーん…どうやっても間に合わない、か」
『転送魔法で全員送れたら良かったんだけどな』
「A様、転送魔法で軍を送るのは危険が大きすぎます」
『ああ、分かってる。現実的に厳しいだろうな…』
《解。転送魔法は、小さなコストで物資の転送が可能です。》
ん？
《異空間を通して転送先の座標と繋ぐのですが、その際に魔素を大量に浴びるので有機物の転送には向きません。
しかし、結界にて身を守れるものならば転送による影響を受けません。
それが、転移魔法の原理となります》
えっと…つまり？
《つまり、魔人や魔物ならば魔素にも抵抗力があるため、自力で結界を張れる者ならば転送しても問題ありません
もしくは、対象者の保護を組み込んだ完全転送術式を用いても可能です》
…一応聞くけど、その術式って作れる？
《解。既に開発してあります》
な…！？
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ぬこ(プロフ) - ラアヤさん» ほんとだ、すぐに直しますね！ このままじゃとんでもない意味になってしまいますね…笑 ご指摘ありがとうございます！ (2022年5月19日 0時) (
レス) id: 408e3ef2ce (このIDを非表示/違反報告)
ラアヤ - 206話のクレイマンに、愛に、になっています。会いにでは、ないでしょうか？ (2022年5月7日 1時) (レス) @page17 id: f2444fe42b (このIDを非表示/違反報告)
ぬこ(プロフ) - ツバメさん» リクありがとうございます！ 以前提案いただき、ワルプルギスにヴェルザードは参加させるつもりです。もう少し、お待ちください…！ (2021年11月19日 21時) (レス) id: 408e3ef2ce (このIDを非表示/違反報告)
ツバメ - 別空間に在るワルプルギスの会場からウェルザードがヴェルドラの気配を察知して呼ばれて来るのでは無く自分でも来そうな気がしますが別空間ですしでも魔王と夢主.リムル.ヴェルドラ.ウェルザードを合わせて自己紹介プラス色んな話を聞きたいです？ (2021年11月18日 23時) (レス) id: e61b67cd9c (このIDを非表示/違反報告)
ツバメ - ちょっとした難しいリクエストになってしまうのですがクレイマンとの決着後まだ少しワルプルが続くと思うのですがその際ギィがヴェルドラの事をウェルザードに伝えて会場にウェルザードとヴェルドラが揃って魔王中に彼等を入れる事は難しいですか？ (2021年11月18日 23時) (レス) @page8 id: e61b67cd9c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぬこ | 作成日時：2021年10月10日 10時
