第174話 ページ33
「遠慮なく召し上がってくださいね!」
いや、これは遠慮とかいうレベルじゃ…
「シオン、お前料理するって言葉を知ってるか…?」
「もちろんですともリムル様!どうです?美味しそうでしょう?」
『なんで玉ねぎの皮までも残ったままでトマトも茎ごと丸ごとなったまんまなんだよ!』
「取ったり刻んだり皮をむいたり色々しなければならないことがあるだろうが!」
「ええとですね…私が加工しようとすると、建物も一緒に切ってしまうので…」
「は?調理台じゃなくて、建物…!?」
「はい。」
シオン、こいつまさか…
私の予想は的中したようで、シオンは大剣…剛力丸を取り出す。
「この剛力丸は素晴らしい切れ味なのですが、ちょっと長くて…」
「それで調理してんの!?」
「はい!」
「フッ、子供の頃から不可能なんてないと思っていましたが、思い上がっていたようですね。」
いい顔で何言ってんだこいつ。イケメンの無駄遣いかよ。
『か、刀はな!料理道具じゃないんだ!わかるか!?
包丁とか、せめてナイフとか…あるだろ!?』
「私は剛力丸一筋なのです。浮気はちょっと。」
ああ、そうだったな…シオンはこういうやつだった…
「あぁそう?今度包丁をプレゼントしてやろうと思ってたが…」
「間違ってました私の勘違いです剛力丸も多少の浮気は大丈夫と言ってます!」
おお、ナイスだリムル!
『じゃあ次からは包丁で料理するようにな…』
「はい!!」
よし、これでひと安心…とは言えないんだよな…
目の前のボウルに入った料理(?)を何とかしないと…
私も昔シオンの料理で毒耐性獲得したし、今となっては状態異常無効だけど…今回ばかりは死ぬかも…
いや、私も魔王に進化したんだ。料理を食って死亡、なんてことはさすがに無いだろ…!
私たちは覚悟を決めてフォークを掴み…3人いっせいにかぶりついた。
……………ん?これは…
「「『美味い!?!!?』」」
「なんて見た目を裏切る素晴らしい味なんだ!?」
『見た目はこんなにも残念なのに!?』
「ど、どういうことだ!?」
驚く私たちを見てシオンが自慢げに説明する。
「ふふん、実はですね!
リムル様の進化の祝福で、新たなスキルを獲得したのです!」
「「『は!?』」」
「ユニークスキル、その名は『
『さばく…』
「もの?」
「このスキルがあれば、どう料理してもイメージ通りの味になるのです!」
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諒輔 - ママさん» 何何お前は黙っとけよ (1月21日 19時) (レス) id: e900712ad7 (このIDを非表示/違反報告)
ママ - ちゃんと主人公のイラストを描いて下さい (2023年1月12日 19時) (レス) @page27 id: cc99fe2694 (このIDを非表示/違反報告)
ママ - ちゃんとしたイラスト描いてくださいわかりにくい (2023年1月12日 19時) (レス) @page26 id: cc99fe2694 (このIDを非表示/違反報告)
ママ - イラストをちゃんと描いてください (2023年1月11日 18時) (レス) @page1 id: afb3d45f28 (このIDを非表示/違反報告)
若葉 - ギィ出てこーーーい!!! (2022年8月20日 16時) (レス) id: 7981b3d9d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぬこ | 作成日時:2021年9月26日 10時