第159話 ページ17
〜リムルside〜
「西方聖教会大司教である私、レイヒムの名において証明致しましょう！」
へぇ、まさか本人が出向いていたとは。
「じゃあ、王以外は皆殺しにするけどいいな？」
「み、皆殺しじゃと！？」
「待って、待ってください！私も、私だけでもお助けください！
私ならば、聖教会内部でも大きな発言力を持っております、貴方様方が決して人間の敵ではないと証明をいたしましょう！」
はぁ、それでも魔物を敵視する聖教会の大司教かよ。
これなら、ヒナタの方が人間としてマシだな。
奴らの話に構わず殺そうとする。と、エドマリスとやらがそれを遮った。
「待て！話があるといっておるだろうが！」
「なんだ？聞くだけ聞いてやる。」
「ぶ、無礼な！余は大国であるファルムス王国の王なのだぞ！貴様など、本来であれば口も聞けぬ存在なのだそれを…」
あぁ、うるせぇなぁ。
こんな時、Aのスキルがあれば簡単に黙らせられるんだが。
ま、俺は無理やり黙らせればいいか。
俺は少し、オーラを解放する。ほんの少しだ。だが、これでもただの人間を怖気づけるには十分だろう。
「いいか？相手を見て物を言えよ。
発言は許してやるが、言葉は慎重に選べ。」
俺がオーラを抑えると、エドマリスは手のひらを返したような態度で言い訳をし出した。
「だから…誤解なのじゃよ…」
「何が。」
「よ、余は…友誼を結びに来ただけなのじゃよ！」
何言ってんだ、こいつ。
「一方的に宣戦布告しておいて、今更何の寝言を言ってるんだ。
俺の親友を殺した以上、お前らは敵だよ。」
「せ、西方聖教会が魔物を敵視しておったので、本当に友誼を結ぶのに値するか、確かめようとしただけなんじゃよ！
宣戦布告も、異世界人が勝手に暴走しただけじゃ！
わ、分かった。余の国と国交を結んでやろうぞ！いい話であろう光栄であろうが！その方も鼻が高いであろう！？
ま、まぁ今回の我が軍の損害については……」
こいつ、天才か？どれだけ俺を不快にさせれば気が済むんだ。
ベラベラと話し続けるエドマリスを黙らせるため、左腕を吹き飛ばした。
ああ、ちゃんと黒炎で止血はしてある。優しいだろ？
「ぎいぃぃやああぁぁぁ！！！
う、うで、腕がああぁぁぁ…！！」
直後、大賢者が解析を終えたようだ。
《告。ユニークスキル『心無者』の解析が終了しました。
能力は、命乞いをする者や助けを願う者の魂を掌握すること。》
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 656人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「転生したらスライムだった件」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
諒輔 - ママさん» 何何お前は黙っとけよ (1月21日 19時) (
レス) id: e900712ad7 (このIDを非表示/違反報告)
ママ - ちゃんと主人公のイラストを描いて下さい (2023年1月12日 19時) (レス) @page27 id: cc99fe2694 (このIDを非表示/違反報告)
ママ - ちゃんとしたイラスト描いてくださいわかりにくい (2023年1月12日 19時) (レス) @page26 id: cc99fe2694 (このIDを非表示/違反報告)
ママ - イラストをちゃんと描いてください (2023年1月11日 18時) (レス) @page1 id: afb3d45f28 (このIDを非表示/違反報告)
若葉 - ギィ出てこーーーい！！！ (2022年8月20日 16時) (レス) id: 7981b3d9d1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぬこ | 作成日時：2021年9月26日 10時
