第153話 ページ11
〜NO side〜
「烈震脚!」
ゲルドがオーラを込めて強く地を踏みしめると、立っていられぬほどの揺れが発生し、騎士たちはバランスを崩した。
その後彼らはもれなくリグル、ゴブタの2人にトドメをさされる。
「ふははははっ!いいねぇ、やるじゃねぇか!面白い。俺が相手になってやるぜ!」
「おお、ショウゴ様!」
「お願いします!」
ショウゴが下卑た笑みを浮かべながら前に出る。
「来たっすね…異世界人…!
でも…お前の相手はおいらじゃないっすよ。」
「安心するがいいぞ。俺があのものに鉄槌を下してやる。」
「頼むっすよゲルドさん。あいつらがいなけりゃ、A様は死ぬことなんてなかったんすから…!」
「うむ。」
「ふっ、うおおりゃああぁぁぁ!」
ショウゴの拳、蹴りがゲルドの盾とぶつかる。
「卑怯だぞ!男なら素手で戦いやがれ!」
「意味がわからぬ。これは戦争をなのだぞ。卑怯も何も、持てる力を出し切ることこそが相手への礼儀であろう。」
「ふざけるなよ!自分だけ完全武装で恥ずかしくねぇのかよ!」
「ますます意味がわからぬ。」
「…へっ、なんてなぁ。わりぃわりぃ、邪魔な盾を捨ててくれないかと思って言ってみただけだし。
さて、そろそろ体も温まってきたことだし、本気を出すとするかな!
しゃああぁぁぁ!!」
ショウゴは乱暴者の特殊効果、金剛身体を発動するとゲルドに向き直った。
「本気の姿で相手してやるから、少しは俺を楽しませてくれよ?」
「来い。」
またもやショウゴの拳とゲルドの盾がぶつかる。が、先刻のようにはいかず盾が砕けた。
ショウゴはそのままゲルドの鎧に攻撃を加える。
「はははっ!どうしたどうした!手も足も出ねぇじゃねぇか!ふはははは!…うおっ!」
ショウゴは気づいていなかった。ゲルドが守りに徹していたわけではないことに。
ショウゴの四肢に混沌喰が喰らいついたのだ。混沌喰はそのまま体を腐食していく。
「な、なんだこれ!
ぐっ、ぐあぁ!くそっ、たれが!ぐあぁぁ!」
「貴様の肉体強度はなかなかのものだ。だが腐食には弱いようだな。」
「くっ、ふ、腐食だと…!くそが…!」
「楽にしてやろう。」
ゲルドがトドメをさすためにショウゴに迫る。
「ま、待て!ちょっと待ってくれ!」
ゲルドが獲物を振りかざしたその時、
「まだ終わっておらんのか?」
森の奥からハクロウが姿を現した。
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諒輔 - ママさん» 何何お前は黙っとけよ (1月21日 19時) (レス) id: e900712ad7 (このIDを非表示/違反報告)
ママ - ちゃんと主人公のイラストを描いて下さい (2023年1月12日 19時) (レス) @page27 id: cc99fe2694 (このIDを非表示/違反報告)
ママ - ちゃんとしたイラスト描いてくださいわかりにくい (2023年1月12日 19時) (レス) @page26 id: cc99fe2694 (このIDを非表示/違反報告)
ママ - イラストをちゃんと描いてください (2023年1月11日 18時) (レス) @page1 id: afb3d45f28 (このIDを非表示/違反報告)
若葉 - ギィ出てこーーーい!!! (2022年8月20日 16時) (レス) id: 7981b3d9d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぬこ | 作成日時:2021年9月26日 10時