転生したら鬼人だった件 2【転スラ】

第94話 ページ50

「強烈な怒り？ミリムに？」

『つまり、カリュブディスはミリムが居たから私らの街に向かってきたってこと？』

「てっきり俺の中にヴェルドラがいることを察知して…とか」

『深読みしすぎてたな…』

「あれ！？じゃあミリムに頼っていいんじゃね！？」

『確かに…！すぐに呼んでくる…って寝てる！？』


私たちは思念伝達でミリムを起こす


((ミリム！))

「うわっととと、寝てないのだ！起きていたのだ！」

「いーや、どう見ても寝てたし。」

「瞑想していただけだ。ちゃんとお前たちを応援していたのだぞ？」

『はぁ…あのね、こいつどうやらミリムに用事があるみたいなんだけど…』

「なに！？む…あいつはこないだ来たフォビオとかいうやつを依代にしているようだな。」

「あいつか…」

『疫病神かよ…』

「…でな？俺への客かと思ってたから、お前に遠慮してもらってたんだが…」

「もしかして、私が相手してもいいのか！？」


うおっ、ものすごい勢いでこっち来る。


『ミリムのお客だったのに、私らが邪魔したみたいで悪いね。』

「いいのだ気にするな、なのだ！よしやるのだ！」

「ああ、それと…フォビオって、魔王カリオンの配下なんだろ？生かして助けてやりたいんだが…」

「わーはっはっは！その程度造作もない！最近学んだ手加減を見せてやるのだ！」


…手加減…？ほんとかな…


「ふっふっふ、見せてやるのだ。これが手加減というものだあぁぁ！竜星拡散爆(ドラゴ・バスター)！！」


…手加減とは…。


あ、フォビオが出てきた！


リムルと共に回収に向かう。

焦げてはいるが、生きているようだ。


うん、見事な手加減だったな。


うーん、助けたはいいけど…なんか付いてる…

《告。このまま放置すれば、個体名カリュブディスは復活します。》

だろうね…どうするか…


「A、俺が変質者でカリュブディスとフォビオを切り離し、暴食者で喰う。
Aも、身代で身体に移しつつ、強欲者で回収して欲しい。」


スキルの並列使用か…助言者、出来る？

《解。可能です。私が身代を制御します。マスターは強欲者での回収にのみ専念してください。》

分かった。信じてるよ、相棒。

《任せてください。》


『ああ。分かった。』

「よし、やるぞ。」


さて、手術開始だ。

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