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第78話 ページ34

「もちろんそれだけでは無いのだ!今後、私がお前たちに手出しをしないと、誓おうではないか!」


なるほど、リムルはこれを狙ってたのか。実力はあっても、中身は見た目と同じくらい幼いみたいだ。


「良いだろう。その条件を受けよう。
では今回は引き分けということで。」


リムルはハチミツが詰まった瓶を差し出す。


「はわあぁぁ…!」


こうして私たちは、未曾有の天災を乗り切ったのだった。




「う〜ん、美味しい!美味しいのだ〜!」


ミリムはすっかりハチミツを気に入ったようで、さっきからずっと舐めている。


「それは良かった。」


ふぅ、私もリムルも無事乗り越えられて良かった…。
用がすんだなら早く帰ってくれないかな…。


「なぁなぁ、」

「うん?」

「お前たちは魔王になろうとしたりしないのか?」

「なんでそんな面倒なことしないといけないんだ…。」

「目立ちたくないしねぇ…。」

「え、魔王だぞ!?かっこいいだろ!憧れたりとかするだろ!?」

「しねぇって。」

「しないな。」

「え、」

「「え?」」

「魔王になったらなにかいいことでもあるのか?」

「強いやつが向こうから喧嘩を売って来るのだ!楽しぞ?」

「そういうのは間に合ってるんだよ。興味もないし。」

「えぇ!?じゃあ何を楽しみに生きてるんだ?」

「色々だよ。やることが多すぎて大変なんだぞ?」

「魔王の楽しみは、喧嘩以外になにかあるの?」

「無いけど…魔人や人間に威張れるのだぞ?」

「退屈なんじゃないか?それ。」

「ガーン!」


あ、図星か。


「じゃあ、そろそろ…」

「気をつけて帰りなよ。」

「待て!お前たち、魔王になるより面白いことしてるんだろう!」

「ええぇ、」

「ずるいぞ!ずるいずるい!もう怒った!」

「いや、そう言われても…」

「教えろ!そして私も仲間に入れるのだ!村に連れていけー!!」

「駄々っ子かよ!」

「ちょ、1回リムル離して!」


潰されそうになっていたリムルを慌てて回収する。


「分かった分かった。ただし条件がある。今度から俺たちのことはリムルさん、Aさんと呼べよ?」

「ふざけるな、逆なのだ!お前たちが私をミリム様と呼べ!」

「じゃあこうしないか?私たちは君をミリムと呼ぶから、私たちのことはリムル、Aと呼ぶ。どう?」

「…分かった、しかし特別なのだぞ?私をミリムと呼んでいいのは、仲間の魔王たちだけなのだ。」

「はいはい、ありがとうよ。」

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最高です! - 最高最高最高最高最高 (9月27日 19時) (レス) @page6 id: e900712ad7 (このIDを非表示/違反報告)
nana1021kpsg(プロフ) - とても面白くてお気に入り作品にさせていただきました!ただ、誰が何を喋っているか分かりづらいので、名前等を書いていただけるとありがたいです。 (2023年3月31日 1時) (レス) @page6 id: 06273e7c15 (このIDを非表示/違反報告)
花怜?ゃ?(プロフ) - もしかして犬夜叉…?? (2023年3月17日 10時) (レス) @page12 id: 364dcb601a (このIDを非表示/違反報告)
わらじ - アクトの鳴き声可愛いです。 (2023年1月20日 23時) (レス) @page48 id: 42cb93ed04 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ - すみません。誰かアクトについて教えていただけないでしょうか (2022年8月13日 0時) (レス) @page1 id: 54ed83ce57 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぬこ | 作成日時:2021年9月12日 19時

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