第57話 ページ13
《亜空間へのゲルドの肉体、魂の欠片の収容を確認。分析を開始します。》
おぉ、相変わらず私の相棒は仕事が早いな。
「アオーン!!」
「ピィーーーッ!!」
ランガが黒雷を落とし、アクトが豪炎に包む。
「キュ…」
「魔素切れか?」
「面目ありません…。」
「アクトはよくやったよ。私の影に潜っておけ。」
「はっ…。」
ランガも同じ状況のようだ。リムルの影に潜った。
数秒後、土煙が引くと…
「なに…!」
「まさか…」
ベニマルとリムルが声を上げた。
気持ちは分かる。
「これが…痛みか…!」
なぜならそこには全身火傷、体は別れた状態で生きているゲルドが居た。
嘘だろ…。
「王よ、この身を御身と共に。」
「うむ…」
1人のオークが前に出て、ゲルドの頭を自身に押し当てる。
ゲルドは頭だけの状態で…喰った。仲間を。
なるほど、自己再生と回復魔法か。バラバラだったからだも火傷も元通りだ。
「足りぬ。もっとだ!もっと大量に、喰わせろおぉ!!」
ゲルドは魔法…ゲルミュッドが使っていたものを再現しこちらに放つ。が、纏めてリムルが食った。私も、分析するために亜空間に数発収容した。
「リムル、すまない。私の予想以上にこいつは…」
「Aが謝ることじゃない。俺の予想も大きく超えてるよ、こいつは。」
「リムル様…」
「大丈夫だ、任せろ。」
ベニマルに対してそう答える。何か策があるのか…?
!なんだ…?雰囲気が…変わった?
《告。おそらく個体名リムル=テンペストのスキル、大賢者による
リムル、そんなことも出来んのか…ちなみに助言者も出来たりする?
《はい、可能です。》
え、初耳…また今度試すか。
「喰らい尽くせ、カオスイーター!」
リムル…いや、大賢者はゲルドの攻撃を圧倒的な速さで全て躱し、圧倒いう間に懐へ潜り込んだ。
と、ゲルドの左腕が飛んだ。リムルの右手にはクロベエが渡した刀…刀身に黒炎?それに何故だ?ゲルドの腕が再生しない。
《告。刀身にマスターの持つスキルと同系統の黒炎を纏わせた状態で相手を切断することにより、再生を妨害しているようです。》
へぇ、黒炎にそんな使い方が…今度ベニマルと一緒にやって見るか。
ゲルドは再生できないことを悟ると、自分で肩から下の腕をちぎり、再生した。
「今こそお前を喰ってやろうぞ!」
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最高です! - 最高最高最高最高最高 (9月27日 19時) (レス) @page6 id: e900712ad7 (このIDを非表示/違反報告)
nana1021kpsg(プロフ) - とても面白くてお気に入り作品にさせていただきました!ただ、誰が何を喋っているか分かりづらいので、名前等を書いていただけるとありがたいです。 (2023年3月31日 1時) (レス) @page6 id: 06273e7c15 (このIDを非表示/違反報告)
花怜?ゃ?(プロフ) - もしかして犬夜叉…?? (2023年3月17日 10時) (レス) @page12 id: 364dcb601a (このIDを非表示/違反報告)
わらじ - アクトの鳴き声可愛いです。 (2023年1月20日 23時) (レス) @page48 id: 42cb93ed04 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ - すみません。誰かアクトについて教えていただけないでしょうか (2022年8月13日 0時) (レス) @page1 id: 54ed83ce57 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぬこ | 作成日時:2021年9月12日 19時