第56話 ページ12
ｸﾞﾁｬｸﾞﾁｬﾊﾞﾘﾎﾞﾘｶﾞﾂｶﾞﾂ
なんとも不快な音が響く。ベニマルたちが警戒態勢をとる中、オークロードはゲルミュッドを喰い尽くし…
《確認しました。オークロード、個体名ゲルドの魔素が増大しました。魔王種への進化を開始します。》
目前のオークロード…ゲルドが黒い霧のようなものに包まれる。
《成功しました。個体名ゲルドはオークディザスターへと進化完了しました。》
｢オークディザスター…魔王ゲルド。放置する訳にはいかないよな。｣
隣でリムルが呟く。
｢ああ、今ここで仕留めよう。｣
｢ぐあぁぁ！｣
ゲルドが雄叫びを上げる。
｢俺はオークディザスター！この世の全てを、喰らう者なり！名をゲルド…魔王ゲルドである！｣
こいつ…今ここで殺しておかないと、本当の災禍になりかねないな。
｢シオン。｣
｢はっ、承知しています。｣
ベニマルの一言でシオンが動く。
｢お、おい｣
｢リムル、ここは1度私たちに任せてくれないか。｣
｢…分かった。無茶するなよ、お前ら。｣
｢薄汚い豚が！魔王だと！？思い上がるな！！｣
シオンの剛力丸とゲルドの肉切包丁がぶつかり火花が散る。
｢くっ！｣
な、シオンが力負けした！？
これはなかなか…
シオンがまた向かっていく。と、その上から現れたのはハクロウだ。
ハクロウは目にも止まらぬ速さでゲルドの首を斬り落とした。
やったか？…いや、そう簡単にはいかないか。
確かにハクロウは首を斬った。だが…体が斬られた首を抱え…すぐに首が元通りになった。
｢凄まじい回復能力だな…｣
全くリムルに同意する。
と、今度は辺りから無数の糸の束が伸びゲルドを繭のような状態へ閉じ込める。
｢操糸妖縛陣｣
ソウエイの技だ。
次は私の番。魔素もあらかた回復した。スキルも使える。
私はずっと温めていた新技を繰り出す。
亜空間制御の応用だ。刀からの斬撃に亜空間の効果をもたせる。
相手に当たった斬撃はそのまま私の亜空間への入口となり…相手の身体を、魂を抉りとる。
｢亜空紅月斬！｣
私は4回刀を振る。
斬撃は、ソウエイの糸ごとゲルドを斬った…いや、抉った。
｢｢やれ！ベニマル！｣｣
｢これでも喰らってな！｣
7つに別れたゲルドへ向かってベニマルがヘルフレアを放った。
【亜空紅月斬はある漫画の技を参考にしてます。私の大好きな漫画の1つです！有名な漫画なので分かる方もいるのではないでしょうか…！】
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最高です！ - 最高最高最高最高最高 (9月27日 19時) (
レス) @page6 id: e900712ad7 (このIDを非表示/違反報告)
nana1021kpsg(プロフ) - とても面白くてお気に入り作品にさせていただきました！ただ、誰が何を喋っているか分かりづらいので、名前等を書いていただけるとありがたいです。 (2023年3月31日 1時) (レス) @page6 id: 06273e7c15 (このIDを非表示/違反報告)
花怜?ゃ?(プロフ) - もしかして犬夜叉…?? (2023年3月17日 10時) (レス) @page12 id: 364dcb601a (このIDを非表示/違反報告)
わらじ - アクトの鳴き声可愛いです。 (2023年1月20日 23時) (レス) @page48 id: 42cb93ed04 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ - すみません。誰かアクトについて教えていただけないでしょうか (2022年8月13日 0時) (レス) @page1 id: 54ed83ce57 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぬこ | 作成日時：2021年9月12日 19時
