Don’t bother me.2 (prince of legend)

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ーーー竜ーーー



ったく。


なんなんだよあいつは。



周りの奴らも光輝との仲を噂してるし。


気にくわねぇ。




Aの宣言から一夜明けて、授業が始まる。



俺は終始頬杖をついて、外を見ていた。




『ちょっと。』



ぺしっとプリントが顔に当たる。



前から回ってきた小テストを、Aは俺の席に乱暴に置いた。



なんだよ。


何もなかったような顔してやがる。






俺は結城先生のシラけた話を聞くような、視線を向ける。



『なによその顔。』




「別に。」




『…うっざ。』



ふいっと前を向き直すA。



おい、てめぇ。



なんだその態度は。




っち。


テスト問題もわっかんねーし。


イライラする。




チャイムが鳴り、兄貴が俺の方に飛びついてきた。


尊人「おー飯いくぞ！」



兄貴はいつも早弁するから、購買にパンを買いに行き、そのあと屋上へ行く。



Aはすっと教室を出ていった。




ーー



屋上に上がると、ネクストの3人が輪になって端っこの方に陣取っていた。


随分奥にいるな…



尊人「お、あいつら向こうか。」




近づいていくと、陸と海司が「ええーーー！！」とリアクションしている。


光輝が「しーっ！！」っとそれをなだめた。



陸「キスしたってまじ？」






小声だけど、はっきり聞こえた。



尊人「なになにーー？なんの話！？」



兄貴が輪に割って入ると、わかりやすく動揺する3人。



陸「い、いや、それは…えーっと…」



隠すの下手すぎだろ。



海司「あ、昨日のドラマの話。な？光輝。」



光輝「あ、うん！そうそう。」



兄貴は「へーそっかそっか！」と納得してドカンと座った。





尊人「そーいや、もう1ヶ月もないよな。王子選手権。」



陸「あー、そうだね。早いね。」



尊人「一位になったやつが、Aの彼氏になるってことだろ？」



兄貴が何気なくそういうと、光輝がおにぎりを喉に詰まらせ、咳き込んだ。



陸「そうだな。楽しみだね。」


尊人「俺は勝ちてぇから、気ぬかねぇぞ？」





兄貴はニヤニヤしながら、俺と光輝に視線を送った。





「兄貴が勝っても文句いわねーよ。」





光輝のやつは、わかりやすく動揺していた。



キスって…



もしかして。Aと…









なんだよ畜生。

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