他校の好きな人が排球部のマネになるまで【西谷夕】

◆３７ 彼女が喜べば ページ39

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同時に名代からもメッセージが届いていることに気が付いて、嫌々ながらも開く。


《何かお悩みのようで？恋ですかーお熱いですねえ♡》



...一言で言うとウゼェ。表にはあんまり出してねぇつもりだけど俺は好き嫌いは滅茶苦茶ハッキリしている。そんで名代は嫌いだ。前までは苦手に留まっていたがAに逢ったからかコイツが物凄く汚く見えて仕方が無かった。





《何だって良いだろ》




本当は一言でぶった切ってしまいたかったけれどそれは流石に憚られて素っ気なく返す。

変に絡まれて嫌な気分のままその後の授業を受けた。だがそんな気分もAからの新たな着信で吹っ飛んだ。



《あのね、昨日祖母と話し合ったの。それでね、許して貰えたよ！！だから私、部活、やることにした！！》



「あのね、」って「それでね、」って、可愛すぎかよ。


んん゛、許して貰えたってことは勉強地獄じゃなくなったってことだよな？それってつまり......もう苦しまなくって良いってことか。
部活何やるんだろうな、青城のマネとかやられたら嫌だけどAの自由だしな、なんてことも考えるけれどやっぱり彼女が喜んでるのは俺にとっても嬉しいことで。


思わず笑みが零れた。




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